昨日と本日、地域商工委員会の県内視察が行われ、参加しました。
昨日は、まず、下松市の山下工業所を視察しました。新幹線の先頭部分を作り続けている会社です。
1962年の1000形新幹線からスタートし、最近では東北新幹線のはやぶさの先頭部分は山下工業所で製作されました。
山下工業所の打ち出し板金による三次元曲面形成の技術力は、ものづくり日本大賞を受賞するなど全国的な評価を受けています。
最近は、マグネシウム合金で、チェロやバイオリン製作も行っています。
実際に楽器を見て、山下工業所の技術力に感服しました。
山下工業所で製作されたマグネシウムのバイオリン
次に、岩国市の旭酒造を視察しました。旭酒造は、獺祭(だっさい)の銘柄で一躍全国に名前を轟かせている会社です。
日本酒の売上が減少傾向にある中で、獺祭は、昨年の吟醸酒・純米酒の出荷量で、全国4位となっています。
倉に入るとひんやりしています。室温が5度にしてあるそうです。これまで酒は年1回、冬作るものでしたが、旭酒造では、年間を通じて酒の醸造が行われていました。
近く第二工場も建設される運びとのことで、山間の酒造会社の底力にこれまた感服しました。
外は猛暑ですが、冷たい倉の中で酒の醸造が
山口県内にも全国に誇れる企業が多数あることを痛感した一日目の視察となりました。
今日は、まず、岩国空港ビル株式会社の幹部から現在までの進ちょく状況を聞きました。
「平成24年度の出来るだけ早い時期の開港をめざす」と二井知事が繰り返していますが、現状はこれからだということが現地に行ってよく分かりました。
ターミナルビルの建設は、約1年半程度かかるそうですが、まだ国からゴーサインが出ないので、工事に着手できていない状況でした。
ターミナルビルの完成が就航までに間に合わない場合があり得ることを実感しました。
ターミナルビルの資金計画もこれからという状況でした。約15億円の費用がかかる予定ですが、今年度8億円、岩国市が県の外郭団体からの無利子融資を借りて、ビル株式会社に貸す予定のようですが、残りの資金計画はこれからのようでした。
更に、進入路である市道旭町19号線は拡幅が期待されていますが、計画策定などこれからという状況でした。
車中から空港予定地域を見ました。一部、国の施設などの建設が行われているようでしたが、進入路を含めて、関連工事は、まさにこれからだという状況だということがよく分かりました。
米軍基地の民空エリア付近です。工事はこれから
次に、岩国市錦町NPO法人ほっとにしきの取組みを錦農村環境改善センターでお聞きしました。
ほっとにしきでは、修学旅行の受け入れなど、中山間地域振興に関わる様々な事業を行っています。
民泊の受入家庭を錦町内で60軒確保するなど大変な努力をされていることがよく分かりました。
しかし、NPOの運営は大変で、人件費を含めて活動費の安定的な補助が必要と役員の方から要望を受けました。
ほっとにしきの役員から様々な要望を聞きました
本日最後は、岩国市錦町農産加工株式会社を視察しました。
この会社は、にしきのおいしい水やこんにゃく製品を製造しています。
水販売は、大手の価格引き下げなどの影響で苦戦しているとのことでした。
こんにゃくも消費を伸ばすのに苦労しているとのことでした。
そのような中でも40名以上の雇用を確保して中山間地域で事業を継続していることに力強さを感じました。
錦町農産物加工㈱のこんにゃく工場の内部
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