私は、9月県議会環境福祉委員会二日目、環境生活部の審議に参加しました。
私が行った質疑の主なものを報告します。
第一は、地球温暖化対策実行計画についてです。
「やまぐち産業脱炭素化戦略(仮称)骨子案」などに、諸計画の流れが「やまぐち未来維新プラン」→「山口地球温暖化対策実行計画(第2次計画 改定案)」→「やまぐち産業脱炭素化戦略(仮称)」→「やまぐちコンビナート低炭素化構想」と書かれています。
「やまぐち未来維新プラン(素案)」の中に「産業維新②未来へ挑戦するグリーン成長プロジェクト」があります。その中の重点施策に「2050年カーボンニュートラルへの挑戦」があり「カーボンニュートラル実現に向けた体制の強化と総合的な戦略の策定」とあります。
「やまぐち産業脱炭素化戦略(仮称)」(骨子案)の基本目標は「2050年カーボンニュートラルを原動力とした本県産業の成長・発展」です。
「やまぐちコンビナート低炭素化構想(案)」の基本目標は「コンビナートの国際競争力の維持・強化を図りつつ、2050年カーボンニュートラルを実現」です。
私は「環境生活部が改定作業を行っている『地球温暖化対策実行計画』の上位計画である『やまぐち未来維新プラン(素案)」にも、下位計画である『やまぐち産業脱炭素化戦略(仮称)」(骨子案)にも、「やまぐちコンビナート低炭素化構想(案)」にも2050年カーボンニュートラルが明記されている。中間計画である「山口県地球温暖化対策実行計画(第2次計画 改定案)」だけ2050年カーボンニュートラルを目指さないということにはならないと思うがいかがか。」と質しました。
大堀環境政策課長は「現在、検討を進めているところであり、その具体的な内容については、お示しできる段階にない」と答えました。
次は、困難な問題を抱える女性への支援についてです。
やまぐち性暴力相談ダイヤル「あさがお」の相談件数が、2020年度488件だったものが、2021年度981件と2倍になっています。
私は、「2021年4月~8月の相談件数と、2022年4月~8月の相談件数は」と質しました。
尾上男女共同参画課長は「2022年は501件と、昨年同時期の1.4倍となっている」と答えました。
尾上課長は、相談件数が増加している理由について、相談窓口が周知されてきたことや「全国共通短縮番号#8891(はやくワンストップ)が導入されたことなどが原因ではないかと考える。」と答えました。
性暴力被害者支援相談センターと配偶者暴力相談センターは6人の相談員で対応しています。
2017年、配偶者暴力相談件数が232件、性暴力相談件数が321件で合計相談件数が553件です。
2021年、配偶者暴力相談件数が350件、性暴力相談件数が981件で合計相談件数が1331件です。
私は、「この5年で、配偶者暴力と性暴力との相談件数の合計相談件数が2.5倍に増えている。今後、相談員6人のままで対応できるのか。増員が必要ではないか。」と質しました。
尾上課長は「現時点、今の体制で対応できていると考えている。」と答えました。
第210臨時国会は3日召集され、岸田首相は所信表明で「悪質商法や悪質な寄付による被害者の救済」に向け「消費者契約法に関する法令などについて、見直しの検討をする」と述べました。
私は、「消費者契約法に関する法令の見直しの内容を次期『消費者基本計画』の見直しに反映すべきだ」と質しました。
嶋田消費生活センター所長は「今後の国の動向を注視したい。」と答えました。
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