8月25日、日本共産党山口県委員会は、防衛省など8省庁に政府要望を届け懇談を行いました。
政府要望には、にひ参議院議員、大平元衆議院議員、私と木佐木県議、岩国市議団が参加しました。
岩国基地問題に関する防衛省への要望項目の一つは、「沖合移設事業はあくまでも、従前の基地機能の移設が前提であり、同事業によって基地機能強化が行われていることはあってはならない事態である。政府の認識を明らかにされたい。」です。
2005年9月県議会の私の質問に、当時の総務部理事は、沖合移設後の基地港湾施設について(国の見解を確認したところ)「従来とおり燃料及び補給物資等の積み下ろしを行うためのもので、大型艦船停泊のために建設したものではない」(との説明を受けた)と回答しました。
岩国基地には、「遠征洋上基地」と言われる巨大艦船ミゲルキースがこれまでに4回寄港するなど、大型艦船が次々停泊しています。
私は、「沖合移設後、岩国基地港湾施設には、明確に大型艦船が次々に停泊しており、国が県に説明した内容から乖離している。」と指摘しました。
防衛省の担当者は「従来とおり燃料及び補給物資等の積み下ろしが目的の入港だと認識している」と答え、大型艦船の入港についてもあくまで、燃料及び補給物資等の積み下ろしを目的とした入港であるとの説明を行いました。
私は、「沖合移設後の岩国基地の港湾施設について、国は、県に対し、大型艦船停泊のために建設したものではないと説明している。大型艦船が次々入港している実態が、当初の説明から乖離している」と指摘しました。
空母艦載機の機種変更に関し、防衛省への要望項目の第二は、「米側の資料によると近日中に輸送船C2がオスプレイに機種変更すると記されている。明らかな機能強化であり、容認しないこと。」です。
2016年秋、米海軍は「海軍航空展望2016ー2025」で、原子力空母艦載機部隊の一部である連絡機C2グレイハウンドに代えて、垂直離着陸機「CMV22オスプレイ」を25年までに交替を完了する計画だと明らかにしました。
米空軍は、今月、CV22オスプレイの全機地上待機を命じました。
私は、「政府は、深刻な欠陥があることを受けて、地上待機が命じられている空軍機CV22オスプレイと同機種の米海軍CMV22オスプレイの岩国基地配備を中止するよう米側に求めるべきだ」と質しました。
防衛省の担当者は、「オスプレイが岩国基地に移転されるという報道があったことは承知している。しかし現時点で、具合的な情報は米側から示されていない。米側から具体的な情報は入り次第、地元には伝えたい。」と答えました。
私は、「25年までにオスプレイが岩国基地に配備されるのなら、時間はない。政府は、米側に情報提供を求めると同時に、配備するなとの意思を示すべきだ」と指摘しました。
防衛省以外の政府要望と懇談の内容は、明日以降報告します。
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