いのち・未来うべ主催の「小出裕章さん講演会2022」が、4月16日、宇部市文化会館で行われ、約220名の市民が参加しました。
放射線障害防止法にある「放射線管理区域」は、1㎡当たり4万ベクレルを超える区域です。小出さんは、「フクシマ事故で『放射線管理区域』に当たる地域は、福島県の東半分を中心にして、茨城県、群馬県の北半分、さらに、宮城県と茨城県の南部・北部、千葉県の北部、岩手県、新潟県、埼玉県と東京都の一部地域など、面積でいうと約1万4000㎢だ。」と述べました。その上で、小出さんは、「政府は、フクシマ事故後、1㎡当たり60万ベクレル以上の汚染地から住民を強制退避させが、それ以下の汚染地の人々を棄てた。」と語りました。
小出さんは、「上関原発が建設され、重大事故が発生した場合、『放射線管理区域』の基準を超える地域は、札幌まで及ぶ可能性がある。」と指摘しました。
小出さんは、安倍元首相の「核を保有すべき」との主張について「現在、国内にあるプルトニウムは、長崎に投下された原爆4000発分だ。政府が、原発を止めない理由は、核兵器を保有したいからだ。」と指摘しました。
小出さんは、福島原発の汚染水の海洋放出ついて「トリチウムを除去することは困難だ。政府は、使用済み核物質からプルトニウムを取り出す政策を放棄していない。政府の原子力政策の中心に、トリチウムを海洋投棄する方針がある。」と述べました。
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