村岡知事は、17日、記者会見を行い、県内での新型コロナウイルス感染拡大を受けて、感染の恐れがある無症状の県民を対象に無料PCR検査(以下、緊急集中PCR検査)を実施すると発表しました。
緊急集中PCR検査の概要は次の通りです。
8月以降、帰省や夏休みにより、人々の行動が活発となり、家族内感染やクラスター、感染経路が特定できない者などが増加しています。
こうした感染状況が継続すると、医療提供体制のひっ迫が懸念されることから、更なる感染の拡大を抑止するため、県下全域を対象に、緊急集中PCR検査を市町と連携して実施します。
実施主体は県です。
対象者は、感染の恐れのある行動歴を有する方で検査を希望する者です。
無症状で、主に次の事項の該当者
①8月1日以降、県外往来や、県外者等と接触がある方
②8月1日以降、不特定多数の人が集まる会合や飲食への参加がある方
受付方法は次の通りです。
①市町に設置の「受診相談窓口」で対象者からの相談、受付を実施
②行動歴の聞き取りを行い、検査の必要性を確認し、検査を実施
受付期間は、8月20日(金)までです。
実施内容は次の通りです。
①検査方法:唾液自己採取によるPCR検査(業者委託)、郵送で検体提出
②検査料金:無料
③検査回数:期間中1回
④結果報告:本人がWEB登録を実施し、委託業者からメール送付
※検査結果が陽性の場合は、保健所による再検査を実施する
⑤事業担当課:山口県健康福祉部新型コロナウイルス感染症対策室
電話:083-933-2490
詳しくは、⑤にお問い合わせください。
日本共産党県委員会と県議団は、8月5日、村岡知事に、「新型コロナ第5波の感染拡大防止に向けた緊急申し入れ(第7次)を行いました。
この中で「新型コロナ感染拡大の最大の要因である無症状感染者を早期発見し、保護・隔離するため、地域外来・検査センターに無料のPCR検査キットの配布回収を行うスポットを設けること。」を要望しました。
「無料のPCR検査キットの配布」を求めた者として、県が実施する「緊急集中PCR検査」を実施することは評価します。
その上で、無症状の県民に対する無料のPCR検査キットを配布回収するスポットを地域外来・検査センターに常設することを県に求めていきたいと思います。
昨日、県内の新型コロナ感染症の感染者は105人で、過去最多となりました。
NHK山口放送局は、「18日の時点の山口県内の感染状況を政府の分科会が示す分類にあてはめると、病床使用率が58。2%、人口10万人あたりの療養者数は37.9人、人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者は33.3人となり、3つの指標で最も深刻な『ステージ4』の目安を超えています。」と報じました。
また、NHK山口放送局は、村岡知事が18日に臨時の記者会見を開き、今後について『医療提供体制がさらに逼迫した場合には、より強い措置を考えていかなければならない』と述べたと報じています。
政府は、17日の新型コロナ感染症対策本部で、緊急事態宣言の発令を7府県に追加し、まん延防止等重点措置の適用を10県へ追加することを決定しました。
追加後、中国四国九州地方での緊急事態宣言・まん延防止等重点措置のいずれかが適用されている県は次の通りとなりました。
中国地方:岡山、広島
四国地方:香川、愛媛
九州地方:福岡、熊本、鹿児島
その結果、山口県周辺の多くの県が緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の対象地域となりました。
村岡知事が、18日の記者会見で述べた「より強い措置」とは、まん延防止等重点措置が含まれると思います。
山口県がまん延防止等重点措置の適用を受ける地域になるかどうか、これからの1週間にかかっていると思います。
山口県は、今月31日まで「デルタ株感染拡大防止集中対策」を実施しています。
先日報告したように、日本共産党県議団などの第7次の申し入れに対し、県は、「これまでと同様、陽性者の療養は、入院及び宿泊療養を基本にする」と回答しました。
私は、集中対策と同時に、今後とも県の医療体制が維持されるためにも、無料PCR検査の抜本的拡大、ワクチン接種の促進、病院の損失補填の実施を県に強く求めたいと思います。
引き続き、新型コロナ感染症に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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