防衛省は、山陽小野田市埴生地域に、2023年度の運用開始を目指して宇宙監視レーダー基地の建設を進めています。
8月6日、宇宙監視レーダー基地建設に反する会は、増山博行元山口大学教授を講師に、宇宙監視レーダー学習会を開催し、60名が集いました。
山陽小野田市で建設が進む「宇宙監視レーダー」学習会で講師を務めた増山博行元山口大学教授
増山元教授は「萩市に建設されようとしていたイージス・アショアのレーダーの視界は2000キロだった。宇宙監視レーダーの視界は40000キロであり、出力は、イージスレーダーの400倍となる。」と説明しました。また、増山元教授は「宇宙監視レーダーが静止衛星だけでなく、準天頂衛星をも監視の対象にするはずであり、最低仰角は数度となる。その場合、宇宙監視レーダーから24キロ先の北九州空港の航空機の飛行やドクターヘリの飛行に影響が及ぶ可能性がある。」と指摘しました。更に、増山元教授は、「宇宙監視レーダーのメインビームに対する飛行制限区域の設定が必要となる。また、近隣住民に対し、サイドローブの出力を示すモニタリングポストの設置も必要となるのではないか。」と説明しました。
防衛省は、レーダーの詳細設計が終了したので、7月中に山陽小野田市議会で説明を行い、8月中に、地元説明会を開催するとしていました。しかし、防衛省は、7月下旬にこれら説明会の延期を地元に示してきました。
参加者から「防衛省は、直ちに地元説明会を行うべきだ」との声が相次いで出されました。
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