15日、しんぶん赤旗日刊紙は、文科省が校則の見直しで通知を発出したと次のように報じました。
「生徒の下着の色や髪型を指定して点検する人権侵害ともいえる校則や指導が問題となるなか、文部科学省は児童生徒の実情や保護者の考え方などを踏まえて校則を絶えず積極的に見直すよう求める通知を全国の教育委員会に出しました。通知は8日付。校則見直しで考慮すべきこととしてほかに地域の状況、社会の常識、時代の進展を挙げています。通知は『校則は、学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲内において定められるもの』とし、校則が真に効果を上げるには『内容や必要性について児童生徒・保護者との間に共通理解を持つようにすることが重要』だと指摘。校則の見直しに児童生徒が参加することで、校則への理解を深めたり、主体性を培ったりする機会にもなるとしています。また、下着の色指定などについて見直しを促し全ての学校で改定された岐阜県教育委員会の事例や、学級や生徒総会での議論を校則改定に反映した公立中学校の事例を紹介しています。日本共産党の吉良よし子議員は3月21日の参院文教委員会で、理不尽な校則が子どもの心を傷つけている問題を取り上げ『おかしいと思ったら意見していいし、変えられると子どもたちに伝えてほしい』と要望。萩生田光一文科相は『おかしな校則を変えようと高校生や中学生が声をあげることはいいことだ』と応じていました。日本共産党は東京都議会でも理不尽な校則の改善を繰り返し求めてきました。」
NHKは、校則問題での三重県教育委員会の対応を次のように報じました。
「文部科学省が、先週、全国の教育委員会に対し、社会常識や時代に合わせて積極的に校則を見直すよう通知したことを受けて、三重県教育委員会も14日、県立学校と県内の市と町の教育委員会に同様の通知を出しました。一方、三重県教育委員会によりますと、今回の通知に先駆けて、県内すべての県立高校は今年度から、制服を性別ごとに定める記述や、髪の毛が黒以外の色やくせ毛の生徒に対して、事前に『地毛証明書』の提出を求める記述を、校則から削除したということです。三重県教育委員会は今年度中を目標に、各県立高校の校則を各校のホームページで公開したいとしていて、生徒指導課の井ノ口誠充課長は『誰が見ても納得できるよう、時代に合わせて絶えず校則の見直しを図っていきたい』と話していました。」
赤旗やNHKが報じた文部科学省の通知は、6月8日、文部科学省初等中等教育局児童生徒課から都道府県教育委員会、都道府県私立学校主管課に出された「校則の見直し等に関する取扱い事例について」とする事務連絡です。
事務連絡は「都道府県教委などに、所管の学校に、都道府県に対しては、所轄の学校法人及び私立学校などに対して、周知を図る」ことを要請しています。
三重県教委は、6月14日、各県立学校長に、「別添の取組事例を参考とし、学校や地域の実態に応じて、校則の見直し等に取り組むよう願います。」との鑑文を付け、文科省の事務連絡と別添の取組事例を届けています。
山口県教委や山口県がこの事務連絡を受けて、県立学校や県内の私立学校にどのように8日付で、関係機関に周知したとの報告を受けました。
私は、県内の県立高校の校則を県教委を通じて、集約しているところです。現在まで集まっている県立高校の校則の中で、下着の色を指定する内容など生徒の人権に配慮がない内容が含まれていることを確認しました。
NHKの記事に、三重県の県立高校で、いわゆる「地毛証明書」の提出が廃止されたことや、校則がホームページに掲載されるなど、県内で具体的に校則が人権に配慮したものに変わっていることが報じられています。
山口県教委などは、国の通知を受けて、県内の学校の校則の実態を調査し、改善方策を独自に提示すべきです。
可能な限り、全県の県立高校の校則を入手し、6月県議会の中で、県立高校の校則について大いに議論したいと思っています。
校則について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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