昨日の山口新聞は、県のトビイロウンカ被害の水稲農家支援策について次のように報じました。
「県は、県内で被害が拡大している水稲の害虫『トビイロウンカ』の影響で収入が落ち込んだ生産者の支援に乗り出す。農業団体の要請を踏まえ、県内で水稲を生産する全ての農家を対象に、来年度の種子購入費を助成する。県農業振興課によると、助成額は種子の原価の半額。25日開会予定の11月定例県議会に提出する本年度一般会計補正予算案に、助成費用約1億円を計上。県の同様の支援事業は、台風による水稲被害が大きかった2004年度以来。トビイロウンカは、イネの株に寄生し汁を吸って枯らす。例年より早く中国大陸から飛来し、局所的な『坪枯れ』に加えて『全面枯れ』の被害もあり、下関市をはじめ県内の被害が過去最悪ペースで推移している。中国四国農政局が公表した県内20年度産水稲の作況指数(10月15日現在)は全国で最も低い73の『不良』。県内のこの時期としては最低の数値となった。」
山口新聞は、美祢市がトビイロウンカ被害増で全水稲農家に給付金を支給することを決めたと次のように報じました。
「美祢市は、トビイロウンカで多くの被害が出たことを受け、市内全ての水稲作付け農家に給付金を支給する。26日開会の市議会定例会に提出する本年度一般会計補正予算案に、経費4021万円を盛り込んだ。市内で水稲を作付けしている全1319戸、計1598㌶が対象。被害の有無に関係なく、10㌃(0.1㌶)当たり2500円を支給する。市農林課によると、県農業共済組合に加盟する市内の水稲作付け農家で、トビイロウンカの被害面積は全体の39%、戸数は73%(いずれも10月30日時点)に上る。市は収量が大幅に減少しただけでなく、農薬散布を余計にせざるを得なかった農家の状況を鑑み、独自の支給金を決めた。市議会の議決を経て、12月中の支給を予定している。」
日本共産党山口県委員会をはじめとする中国5県の日本共産党県委員会は、24日、午前中に、中国四国農政局交渉を行います。テーマの一つは、トビイロウンカ被害に対する国の対応を求めることです。
山口県や美祢市の対応を評価しつつ、国に抜本的な対策の強化を求めていきたいと思います。
私は、この程、日本共産党山口県委員会農漁民部の担当となりました。
中国四国農政局交渉にも参加します。農林水産業に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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