11月8日付「山口民報」に「県が購入した2090万円のセンチュリーについて」という文書を寄稿しました。
「山口民報」に掲載された文書は以下の通りです。
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県が購入した2090万円のセンチュリーについて
県議会議員 藤本一規
9月23日、朝日新聞は、「山口県は、7月下旬、皇族が来県した際に使う来賓用の専用車を買い替えた。トヨタの最高級車『センチュリー』で、購入価格は2千万円超。」と報じました。この報道をきっかけに、全国のマスコミがこの問題を一斉に報じ、全国注視の問題となりました。
日本共産党県議団の資料請求に対して、会計管理局物品管理課からこの程、回答がありました。県が購入したセンチュリーについて、昨年度までの状況と今年度からの状況(車種、購入年、購入時価格、所属、目的、最終的な状況)は次の通りです。
まず、昨年度までの状況についてです。
一台目(センチュリー 2002年 1061万円 物品管理課 貴賓車 廃車)
二台目 (センチュリー 2007年1139万円 県議会 議長車 廃車)
三台目(センチュリー 2013年 1260万円 県議会 副議長車 物品管理課へ移管)
次に、今年度からの状況です。
一台目(センチュリー 2020年 2090万円 物品管理課 貴賓車兼議長車)
二台目(センチュリー 2013年 1260万円 物品管理課 貴賓車兼副議長車)
この結果から、二つの指摘を行います。
一つは、今年度から、なぜ、議長車と副議長車が、県議会から物品管理課へ所管が移ったのかということです。
二つは、今年度から、なぜ、貴賓車が二台の体制になったのかということです。
10月22日、中国新聞は、「広島県が、県議会議長用の公用車としてトヨタの最高級セダン『センチュリー』を9月に1830万円で購入した。」と報じ、10月23日、中国新聞は、山口県が購入したセンチュリーについて「中国地方5県の知事と議長の公用車としては、最高額で、車内にはスピーカー20個とマッサージ機能、11・6インチのモニターを備える。」と報じました。なぜ、山口県が購入したセンチュリーは、広島県より260万円も高い価格となっているのか、県は、説明すべきです。
10月9日、朝日新聞は「朝日新聞が九州・沖縄の8県を取材したところ、来賓の専用車を持つのは長崎県だけ。」と報じました。県は、今年度から貴賓車を2台体制にした理由を説明すべきです。今後、貴賓車を保有すべきかどうかについて再検討すべきです。
10月23日、中国新聞は、「公用車の購入を担当する県物品管理課の中山広信課長は『批判は重く受け止める。次回以降、車種の選定を含め県民の納得のいくかたちになるよう見直しを検討したい』と話している。」と報じました。
県は、今後、公用車の購入について、どのような見直しを行うのか、説明すべきです。
10月27日、村岡知事は定例記者会見の中で、センチュリーの購入について8月の納品前まで詳細を知らなかったとし、「検討が十分でなかった」と反省の弁を述べました。村岡知事は、購入予算は2020年度当初に計上したが、「県民に対する事業でなく、内部経費。担当課が検討したと思う」「他車種との検討など精査が必要だった。」と述べました。
センチュリーの購入について、「担当課が検討した」との知事の説明は不十分と言わなければなりません。
昨年度まで副議長車としていた2013年購入のセンチュリーを貴賓車兼議長車として、副議長車を数百万円の国産車にするという方法もありました。
担当者が検討する前提として、担当課へ「議長車は、新車のセンチュリーで」との意向がどのように伝えられたのか県は、きちんと説明すべきです。(10月31日記)
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一昨日と昨日、市内で、「県政・市政報告会」を行いましたが、各会場で、センチュリー問題への怒りの声を聞くことができました。
県民は、コロナ禍で塗炭の苦しみを味わっている中で、貴賓車兼議長車に2090万円のセンチュリーを購入したことに県民的理解は得られていないことを実感しました。
引き続き、センチュリー問題及び県政全般に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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