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猛暑と巨大台風

 台風10号が猛威を振るい日本列島を襲いました。そして、新潟県で、9月に入り気温が39度以上の過去最高を記録しました。
 巨大台風と猛暑など気候変動の問題は、地球温暖化の問題と深いかかわりを持っています。
 これらの問題について、日本共産党の志位和夫著「改定綱領が開いた『新たな視野』」から考えていきたいと思います。
 志位委員長は、地球規模の気候変動問題は、もはや先送りが許されない非常事態として次のように指摘しています。
 「気温上昇を『1・5℃以内』に抑えるということは、人類共通の死活的な急務となっています。かりに有効な対策をとらないとどうなるか。環境省は、2019年7月8日、『2100年、未来の天気予報』をウェブサイトで公開しました。それを見ると、『このまま有効な対策を執らず地球温暖化が進行すると、2000年頃からの平均気温が最大4・8℃上昇すると予測されています』として、『産業革命以前からの気温上昇を1・5℃に抑える目標を達成した2100年と、その目標を達成できなかった2100年の天気予報』を、それぞれの夏、冬について作成しています。『2100年 未来の天気予報』のデータを環境省に求めたところ、データを送ってきてくれました、今日はパネルにしてもってまいりました。これが、『15・5℃未達成』-最大4.8℃上昇した場合の『2100年夏の天気予報』です。いつものNHK天気予報と同じ格好で書いてありますが、夏の最高気温は、東京43・3℃、札幌40・5℃、名古屋44・1℃、大阪42・7℃、福岡41・9℃など、沖縄以外の日本列島はまるごと40℃以上となっています。とてもこれでは生きていけません。灼熱地獄になってしまうという『天気予報』です。もう一つ、これは台風の予測図です。『台風情報 台風10号 中心気圧870hPa 最大瞬間風速90m/s』とあります。文字通りの『スーパー台風』です。この予想図を見ますと、台風の大きさは日本の半分くらいがすっぽり入ってしまう巨大なものであり、『台風の目』だけでも東京都がすっぽり入ってしまいます。こういう猛烈な巨大台風が毎年接近し、大雨、暴風、海面上昇によって、大被害をもたらすという予測です。」
 志位委員長が取り上げたデータは、気温でもスーパー台風でも、気温上昇を「1・5℃以内」に抑えることができなかった2100年のケースです。
 しかし、気温は、冒頭指摘したように、今月、新潟県で、最高気温39・2℃を記録しました。今日も吹き荒れている台風10号の中心気圧は950hPa、最大瞬間風速は60メートルとなっています。
 2020年の日本に住む我々は、環境省が示した2100年の天気予報が的中する中での生活を強いられています。
 志位委員長は、この章の最後にこう訴えています。
 「まさに現状は、世界でも日本でも、文字通りの『気候危機』というべき状況です。私は、世界の運動に連帯し、この日本から、気候変動抑止のための緊急の行動を心から呼びかけるものであります。」
 2019年1月、世界経済フォーラム年次総会(ダボス)で行ったグレタ・ツゥーンベリさんのスピーチの最後の部分を引用します。
 「大人はつねに、若者に希望を与えなければならない、と言っています。けれど私は、大人の語る希望なんていりません。大人には、希望を持ってほしくない。パニックに陥ってほしい。私は日々感じている恐怖を感じたうえで、行動を起こしてほしい。危機の真っただ中にいるように、行動してほしい。家が火事になっているように、行動してほしいのです。実際、今はそうなのですから。」
 6日は、我が家でも不安な一夜を過ごし、昨日も終日、強風が我が家を襲い続けました。
 私たちは、この台風で、危機の真っただ中にいることを実感しました。産業革命前に比べて世界の平均気温上昇を「1・5℃以内」に抑えることは、人類共通の死活的急務であることを皆さんとともに考え続けていきたいと思います。
 そして、政治家として、「1.5℃以内」を抑えることに悪影響を及ぼすと考えられるものは、県民の皆さんと一緒に除外されるように運動し、発言を続けていきたいと思います。
 巨大台風の中で、皆さんが感じたことをお教え下さい。
 

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