私は、6月県議会で、イージス・アショア問題に対する花田阿武町長と村岡知事の違いについて次のように指摘しました。
「6月12日、なんとあの河野大臣のイージス・アショアプロセス停止の見解が出される3日前、私は知事への申し入れに同席したわけですが、極めて違和感を感じたのが、花田阿武町長への評価です。県は、「現在まだ国による説明の途中段階であり、阿武町長の発言はそうした中で、現時点での思いを述べられたものだと考えている」と。阿武町長は、雑誌『世界』の中で、「国防という大義があるのは分かるが、一方で私の大義は阿武町の住民の安全・安心をいかに守るかということです。」ということで、イージス・アショアはいらない。こういう立場を花田町長は貫かれました。私は、振り返ってみて、村岡知事と花田町長の違い、やっぱり、河野大臣のプロセス停止発言前に、知事は、イージス・アショアの認否について判断をされなかった。このことについて、今日的にどう考えておられるのかお尋ねします。」
私は、今日的に考えて、花田町長の住民の安全・安心を第一に考える姿勢は素晴らしかったと思います。
その一方で、今日的に考えても、村岡知事のこの問題に対する姿勢に曖昧さがあったことを指摘しなければなりません。
「イージス・アショア」配備撤回後、17日付、中国新聞・渡辺裕明記者の記事は秀逸でした。
渡辺記者は「反イージス見えた覚悟」と題して、花田町長の政治姿勢についてこう書いています。
「地上配備型迎撃システム『イージス・アショア』の配備計画に2018年9月に反対を表明。自民党王国の県内首長でただ一人、国策にはっきり異を唱えた。先月の国の言葉も印象的だ。『リーダーとして早い時期に判断を示し、町民が賛成派と反対派に分かれてやり合うのを避けたかった』この2年間、『交付金ほしさにごねている』などとネットや電話で誹謗中傷も受けた。身の危険を感じ、自宅に届く自分宛ての郵便物は開封しないよう家族に伝えた。決断した以上は避けて通れない道。反対運動を続けた『町民の会』の吉岡勝会長も『町長の反対表明が一番の支えだった』という。」
渡辺記者は、村岡知事の政治姿勢について次のように書いています。
「地元町長の明確な反対意思を尊重し、国に訴えるのが県の務めではないか。計画中止が決まる前の反対派住民が村岡知事宛てに質問状を出した。県の回答は『まだ、国による説明の途中段階。阿武町長の発言はそうした中で現時点の思いを述べられたものと考えています』と何ともつれなかった。計画の頓挫が決まってから知事や同じく配備候補地の萩市長の発言が一転勇ましくなったのをみても、リーダーの覚悟について考えさせられる。」
今後とも、このようなジャーナリスティックな記事を期待したいと思います。
私も、引き続き、村岡県政に対し、PCR検査体制の拡充など評価できることは、評価しつつ、言うべきことは言う姿勢で、日々、励んでいきたいと思います。
県政に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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