議員日誌

米軍岩国基地の検疫実態について

 昨日のしんぶん赤旗日刊紙は、22日の衆院外務委員会での穀田恵二議員の質問の内容を報じています。

 「厚生労働省は22日の衆院外務委員会で、新型コロナウイルスに関し、在日米軍が実施している検疫実績を把握していることを初めて明らかにしました。日本共産党の穀田恵二議員への答弁。穀田氏は、三沢基地(青森県)を管轄する仙台検疫所と八戸出張所、岩国基地(山口県)を所管する広島検疫所の徳島下松・岩国検疫所が保存していた『日米地位協定に基づく米軍側の検疫実施状況』と題する文書を提示。同文書には『米軍側の検疫実績』として、『航空機』『船舶』の別に、2018年4月から19年3月までの『検疫数』『検疫人数』が月ごとにまとめられていますが数値は全て黒塗りです。穀田氏が新型コロナに関する検疫実績も把握しているのかとただしたのに対し、橋本岳厚労副大臣は、同文書が検疫に関する1996年の日米合同委員会合意に基づくもので、『新型コロナにかかわらず米軍側からの通報を記録している』と認めました。穀田氏は、各検疫所が定める『標準文書保存基準』をみると、横田基地(東京都)を管轄する東京検疫所と嘉手納基地(沖縄県)を所管する那覇検疫所では同文書が保存対象になっていないと指摘。橋本厚労副大臣は『(文書の保存は)検疫所で判断されるものだ』などと答えました。穀田氏は、両基地では米軍がチャーター機などで連日飛来・入国していることをあげ、『米軍による検疫の実施状況を行政文書の保存対象にすらせず、存在を隠す。これが日本国民の命と安全を守る立場の政府のやることか』と批判しました。」

 私は、4月30日の臨時議会の質疑で、「2013年1月24日の日米合同委員会の覚書では、米軍岩国基地所属の米軍、軍属とその家族で感染者が判明した場合は、岩国健康福祉センターに通報がされることになっている。これまで、米軍から保健所にどのような情報が寄せられているのか」と質しました。これに弘田健康福祉部長は「現時点で、感染者に関して保健所に寄せられた情報はない」と答えました。

 再度の質問に基地問題を担当する藤田総務部理事は「岩国基地とは、これまでの情報交換を通じて、感染者が発生した場合に公表するということで確認している」と答えました。

 引用した穀田議員の質問に戻ると、岩国基地を所管する広島検疫所の徳島下松・岩国出張所は「日米地位協定に基づく米軍側の検疫実施状況」をまとめている、岩国基地での検疫の実施状況の文書は一定期間保管されている。橋本厚労副大臣は「新型コロナにかかわらず米軍側からの通報を記録している」と答えた。しかし、国会に出される文書は全て黒塗り。

 次のような疑問がわいてきます。

 ①新型コロナに関する岩国基地での検疫実績はないのか。

 ②実績があった場合、その情報が県の岩国健康福祉センターに情報が寄せられているのか。

 山口県は、岩国基地での感染情報の提供を受けていません。

 しかし、検疫所は情報を掴んでいるが、この情報が、山口県に届けられていない実態は本当にないのか。

 引き続き、調査したいと思います。

 新型コロナにかかわる問題も含めて、岩国基地に関する検疫実績が広島検疫所の徳島下松・岩国出張所に保存されていることが明らかになりました。

 厚生労働省は、黒塗りはやめて、文書の内容を公表すべきです。

 この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせください。

 

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