今朝、近くのコンビニで、週刊文春3月26日号を手にしました。
冒頭の大阪日日新聞記者の相澤冬樹さんの記事「森友自殺財務省職員遺書全文公開」を読みました。
週刊誌の記事をこれほど熱心に読んだことはかつてなかった程、引き付けられ、一気に読みました。
相澤さんは、2月に、山口市で行われた講演会でお会いしました。NHK記者として最初の赴任地が山口放送局だった方です。
相澤さんが、近畿財務局の職員の赤木俊夫さんの手記を妻の昌子さんから見せられたのは、赤木さんが亡くなられて半年近く過ぎたころでした。
その時は、目を通すことしか許されませんでした。
しかし、今年の3月、俊夫さんの三回忌が終わり、昌子さんは、「手記」の公開を決意します。
相澤さんは、「ターニングポイントとなったのは2月17日だ。この日、国会で昭恵夫人の国有地取引などへの関与を追及された安倍首相は、こう言い切った。『私や妻が関係しているということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきり申し上げておきたい。まったく関係ない。』7日後の24日には、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)が国会で『交渉記録はない』『売買契約締結をもって事案は終了、速やかに破棄した』などと答弁。実際には、国有地取引の経過を記した改ざん前の公文書には『安倍昭恵首相夫人』の名前が繰り返し記されていた。その二日後、これらの文書の改ざんが始まった。『手記』はその状況をリアルに記している。」
赤木さんの手記にはこうあります。「元は、すべて、佐川理財局長の指示です。(中略)学園に厚遇したと取られる疑いの箇所はすべて修正するように指示があったと聞きました。」
3月18日、昌子さんは大阪地裁に、国と佐川氏を相手に提訴しました。
相澤さんは、「被告となる国と佐川氏は、どのように応じるだろうか?さらに、責任があると名指された財務省官僚たちは?彼らを統率する責任がある安倍首相と麻生財務大臣は?そしてそもそもの発端となった森友学園の小学校の名誉校長だった首相夫人の安倍昭恵さんは?みな、赤木俊夫さんと昌子さんの訴えをどのように受け止めるだろうか?」と記事を締めくくっています。
日本共産党の志位和夫委員長は、昨日の記者会見で、この手記で明らかになった点を3つ指摘しました。
第一は、財務省の報告書は佐川氏が「改ざんの方向性を決定づけた」などのあいまいな記述でごまかしていたが、改ざんを実行させられた赤木氏自身が「佐川局長の指示だ」と断言していること。
第二は、「野党議員からの追及を避けるために原則として資料はできるだけ開示しないこと、開示するタイミングもできるだけ後送りするよう」に佐川氏がしたとの記述があること。
第三は、会計検査委員にも「応接記録をはじめ、法律相談の記録等の内部検討資料は一切示さないこと」などと本省から指示があったとされていること。
2018年の党首討論で志位委員長は、安倍首相に、公文書の改ざん、隠ぺい、廃棄、虚偽答弁などの悪質行為が引き起こされたのは「なぜか」質しましたが、首相は、答弁できませんでした。志位委員長は、討論の最後に「(自身も妻も関与はないとの)総理の答弁がウソだった、あなたのウソの答弁につじつまを合わせるためだった」と指摘しました。
昨日の記者会見で、志位委員長は「赤木氏の手記で、まさに総理のウソに合わせてまわりが文書改ざんや虚偽答弁などを行っていた実態が明らかになった」と語りました。
そして、志位委員長は「今回の手記で明らかになった新たな問題をきちんと究明するのが国会の責任だ」と語りました。
亡くなった赤木さんは、1963年生まれ。私より一つ年上で同年代の方です。
赤木さんは妻の昌子さんに手書きでこう書き残しました。
「昌子へ これまで本当にありがとう ゴメンなさい、恐いよ、心身ともに滅いりました。」
赤木さんの魂の叫びに応える政治でありたいと思います。
週刊文春を読まれた方、新聞などで手記を読まれた皆さん、感想をお聞かせ下さい。
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佐川氏の噓の追及。
赤木氏の手記に対する安倍・麻生両氏の心ない対応に心底怒りを覚えます。早速、首相官邸のHPに抗議の感想文を送信しました。
なお、私が毎月連載している月刊『紙の爆弾』の5月号(4月7日発売)の最終ページに安倍・麻生を批判するパロディーを掲載しています。拡散を希望します。もし、ご希望であればご一報下さるようお願いいたします。以上、パロディストのマッド・アマノでした。
by マッド・アマノ — 2020年3月22日 13:51 PM