ヴァレンティナ・キャメリニ著「グレタのねがい」を読みました。
この本の中に、2019年1月末にグレタさんが行ったスピーチの一部が掲載されています。
「大人は若い人たちに希望を与えなければならない。そういう言葉をしょっちゅう耳にします。でも希望なんかいりません。わたしはあなたがた大人たちに、危機感を持って行動してほしいのです。一刻を争う危機的状況に置かれているかのように、迅速に行動を起こしてほしい。だって、実際そうなのですから」
「わたしたちの家は火事になっています。わたしたちのすまいである地球が、炎をあげ燃えています。若い人たちの未来のために、大人たちが、権力を持つ人たちが、責任ある行動をとらなくてはならないのです。」
ジャーナリストの増田ユリヤさんは、この本の最後にこう書いています。
「大人に抗議するグレタさんは、生意気なのでしょうか。発達障害があるから感情的になっているだけなのでしょうか。もし、単にそれだけだとしたら、これだけ世界中の若者たちに影響を与え、環境問題を考える大きなうねり(波)にはならないのではないでしょうか。グレタさんは、大人に反発しているのではありません。子どもができることには限界がある。自分たちが無力なことがわかっている。だから、大人のみなさん、政治家のみなさん、わたしたちを助けてください、わたしたちを守ってください、未来を信じられるようにしてしてください、とうったえているのです。力を貸してくださいとお願いしているのです」
トランプ大統領をはじめ、世界の政治家たちが、グレタさんを攻撃するけれど、攻撃する政治家こそ、地球環境に責任を負った政治を行っているか自戒すべきだと思います。
私も政治家の一人とした自らの活動をこの本を読みながら問い直しています。
増田さんは、更にこう書いています。
「グレタさんの生きる姿勢から学べることは、決して環境問題だけに限りません。今ある問題の根本的なところにある原因を探し、それを解決するために何があるかを考えて行動する。その勇気があれば、あなた自身の未来を変えていくことができるのです。」
「今ある問題の根本的なところにある原因を探し、それを解決するために何があるかを考えて行動する」グレタさんから学んでいきたいと思います。
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