先日参加したある会合で、役員の方から日刊ゲンダイの「小林節が斬る!」というコラム記事のコピーを頂きました。
リードには、「興味深い共産党の挑戦」とありました。
「今月14~18日まで、日本共産党の大会が開かれ綱領の改定が行われた。その内容が興味深い。共産党は『暴力』革命政党だと批判されている。それに対して、帝政ロシアを倒したソ連の時代と異なり、日本共産党は一貫して選挙と議会による改革を追及していることを確認した。また、『自衛隊と日米安保条約を認めていない』と言われる。それに対して、共産党は自衛隊と日米安保がいらない世界を目指していることと、以下はそれが許される状況にないことを率直に認めている。さらに、『天皇制を認めていない』という批判に対しては、明治憲法下の国家の全権を掌握していた天皇と現憲法下の象徴天皇の違いを踏み外すべきではないと主張している。野党共闘が『野合』であるとの批判には、野党共闘にはすでに立派な共通政策があることを指摘している。①立憲主義、民主主義、平和主義の回復②格差をただす家計応援の政治③人権を尊重する政治、である。共産党が正しくないという批判にもきちんと答えている。まず、グローバル化した資本主義こそ、貧富の格差と環境の悪化を招いている。それに対して、かつて後進資本主義国で共産主義革命を試みた先例は、人権意識の未確立な時代に小さな資源を管理した官僚による独裁を招いてしまったが、人権意識の確立した豊かな資本主義国では、むしろ共産主義は資本の横暴による不幸を招かない可能性があると指摘している。そして、日本の現状として、①対米従属と②財界優先の政治を、見据えている。日本自体が米国の世界戦略に組み込まれている。米軍は日本の法令を無視して行動し、武器を爆買いさせられ、農産物市場も開放させられ食の安全まで脅かされている。また、政・官・財の癒着の下で、大企業と高額所得者を優遇する税制に加え、庶民には広く消費税が課され、労働法制の改悪と福祉の切り下げで、国民は貧困にあえいでいる。以上の認識の下に、無限の欲望の凶悪化を止め得ない資本主義が高度化した今日の日本で、共産党は、選挙と議会による共産主義革命にあえて挑戦しようとしている。楽しみである。」
小林節さんは、安保法制が強行された翌年、宇部市にお招きし憲法問題をお話いただいたことがあります。
私は、主催した会の事務局長として、事前の打ち合わせから当日、空港への見送りまで行いました。
小林節さんは、豪放磊落でありながら、繊細な面もある紳士でした。
小林さん独自の言葉使いはありますが、概ね、好意的に、そして、積極的に、党大会と綱領改定を評価していただいています。
小林節さんは、昨年の参議院選挙で、日本共産党候補の応援のためにマイクを握っていただきました。
私は、これからも小林節さんから学びながら、活動を充実させていきたいと思っています。
小林節さんのコラムの感想をお聞かせ下さい。
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