本日、山田山陽小野田市議と一緒に、宇部市と山陽小野田市堺に建設中のメガソーラーの周辺と現場を視察しました。
まず、訪れたのは、山陽小野田市側です。
メガソーラー建設用地の北西側が山陽小野田市の厚狭石束地区です。
建設予定地を源流として石束川が流れています。
建設予定地で樹木の伐採が行われ、土砂がむき出しになった状態の現地に、今年6月と8月に大量の雨が降り、大量の土砂が周辺の河川に流出しました。
その一つが、石束川水系にある井出ヶ迫溜池です。
数十センチの土砂の堆積が指摘される井出ヶ迫溜池
今日は、地元の住民の方と一緒に視察しましたが、数十センチの土砂の堆積があるのではないかと言われていました。
もう一つは、篠瀬溜池です。ここは、平成8年に竣工した県営溜池です。
数十センチの土砂の堆積が指摘される篠瀬溜池
この溜池にも数十センチの土砂の堆積があると指摘されています。
次に、船木側の銭が原にある溜池を視察しました。
来年に堆積した土砂が撤去される見通しの銭が原溜池
満水近く水を溜めた状態でしたが、黄土色に濁っていました。
その後、現場事務所を訪ね、芝浦建設の橋本建築工務部主任にお話しをお聞きしました。
現場事務所から望むメガソーラーの建設の様子
橋本主任は、「厚狭側、船木側とも工事前に交わした協定をもとに、溜池に堆積した土砂は住民と協議の元、撤去したい。まず、船木側の土砂の撤去を来年早々行う計画である。」と話しました。
更に、橋本主任は、今後の計画について「石を敷き、シートを引いて、可能なところは来年からパネルを設置する工事に入りたい。計画では、2021年5月にパネル設置工事を完了させ、2021年7月に通電させたいと考えている。」と話しました。
この問題は、9月県議会で中嶋県議が一般質問で指摘しました。
県は、「現地調査を実施し、下流への土砂流出等の対策として、沈砂池の追加設置等について、事業者に指示したところであり、引き続き、適切に指導してまいります。」と答えました。
現地では、流域の川の濁りが続いていました。
厚狭側の石束地域では、毎年、ほたるまつりが行われています。
地元住民の方々は、メガソーラーの建設による濁り水の流出で、ほたるの生息に悪影響が出たのではないかと心配されています。
視察を終え、山陽小野田市選出の中嶋県議と連携して、私としても、周辺流域に適切な対策が講じられているのかチェックしていきたいと思います。
メガソーラーは、地元石束自治会が同意しない状況の中で、林地開発が許可されました。
先日、日本共産党の政府ヒアリングの中で、林野庁の職員が、メガソーラーの相次ぐ開発の中で、新しい指針を示すと述べていました。
この辺りも含めて、周辺住民の理解の上での林地開発となるよう、山口県の林地開発許可要綱の見直しを求めていきたいと思います。
県下各地でメガソーラーの設置が進められています。メガソーラー設置に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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