宇江佐真理さんの「雷桜」を一気に読了しました。
久しぶりにすきっとする読後感で、元気が出る小説でした。
少数の者に暖かい目を向ける宇江佐さんの気持ちが伝わってきました。
22日から上映される映画「雷桜」が待ち遠しいです。
さて、今は、「夕映え」を読んでいます。江戸から明治を迎える時代に、庶民の暮らしぶりを丁寧に描いた作品です。
この本の解説で児玉清さんが「主人公をはじめ、物語に登場する人物たちの暮らしの中に自然に読者を溶け込ませてしまう作者独自の語り口の妙と自在に行き交うセリフの絶妙なタイミングとその巧みさに、読みだして暫くすると、すっかり宇江佐ワールドの劇中の一員となって一喜一憂しながら、共に人生を伴走している自分に気付くこととなる。」と語っていますが、全く同感です。
私は本を読みながら、主な舞台である「福助」(居酒屋)の隅で、登場人物の話しに聴き耳を立てている気分になります。
ここ数日、すっかり宇江佐ワールドの中に居ます。
読書の楽しさを満喫している今日この頃です。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。