2日、毎日新聞は、山口版で長生炭鉱水非常について次のように報じました。
「戦時中の水没事故で朝鮮半島出身者と日本人の計183人が犠牲となった海底炭鉱『長生炭鉱』(宇部市)の遺骨収集に向け、韓国政府の担当課の3人が1日、現地を視察した。同課担当者の訪問は初めて。働き掛けた市民団体は『歴史的な第一歩だ』と話している。訪れたのは、韓国行政安全省強制動員犠牲者遺骸奉還課の黄棟俊課長ら。3人は、追悼碑前で犠牲者に黙とうした後、位牌がある近くの西光寺や、今も残る行動の排気・排水口『ピーヤ』を視察。追悼碑前で黄課長が涙する場面もあった。事故の資料収集や追悼碑建立に努めてきた市民団体『長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会』の井上洋子共同代表は『韓国政府が来たことは歴史的な一ページ。この機会を大切にして、遺骨収集を一歩でも前に進めていきたい』、黄課長は「遺族感情を考慮して、両国政府の正式な調査を経て返還することが必要』と話した。長生炭鉱では1942年に坑口から約1キロの地点で浸水。犠牲者のうち136人が朝鮮半島出身だったとされる。遺骨は収集されないまま海底に沈んでいる。今回、『刻む会』と韓国遺族会が6月3日に同課を初めて訪れ、遺骨収集に向けた日韓両国政府の協力を求めていた。」
私は、「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の運営委員の一人として、韓国政府の現場視察に同行しました。
私と、宮本、中島、戸倉の4県議が視察に同行しました。
黄課長を中心に韓国政府視察に同行した方々
記事にあるように、追悼広場で、黄課長が声を詰まらせる場面に私も心を打たれました。
黄課長は、詩人でもあります。
現場視察の後で行われた懇談の中で黄課長の次の二つの発言が印象的でした。
「今、韓日関係は、とても厳しい状況です。しかし、厚い氷の下には、水が流れている。韓日関係に、春は必ずやってきます。」
「残念なことは、遺骨問題について、これまで行われた韓日の事務レベルでの懇談が今年は行われていないことです。」
記事の中で、黄課長が答えているように、遺骨収集奉還のためには、「両政府の正式な調査」が不可欠だと思います。
市民団体の力だけでは、遺骨奉還は困難です。
私は、刻む会の役員であると同時に、県議会議員として、一日も早い遺骨奉還が実現できるように、日本政府に働きかけを強めていきたいと思っています。
韓国政府の長生炭鉱水非常現場の公式視察という歴史的な場面に立ち会えたことに感動しています。
外国に残された遺骨の返還を求める遺族の気持ちは日韓共通だと思います。
日本政府は韓国遺族の気持ちに寄り添い、前向きの対応をすべきだと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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