今日から宇部市のシネマスクエア7で公開されている「いのちの山河 日本の青空Ⅱ」を観てきました。
この映画の主人公は、沢内村村長の深沢晟雄さんです。
深沢村長を描いた作品では、10年以上前に、劇団銅鑼による舞台「燃える雪」を観る機会がありました。
今度は、映画で深沢村長の活動に触れました。深沢村長の活動は、私に、地方自治の原点とは何かを教えてくれます。
沢内村は、豪雪地帯で、「豪雪・多病多死・貧困」の三悪が村民を襲っていました。
豪雪対策では、ブルドーザーを購入して、除雪し、冬季バスの開通を実現しました。
多病多死対策での深沢村長の業績は、有名です。
深沢さんは、村長になり「生命行政」に徹します。全国の自治体で初めて60歳以上の村民と乳児の医療費を無料にしました。
その結果、全国初の乳幼児死亡率ゼロの偉業を達成します。
1962年に策定された「沢内村地域包括医療実施計画の目標は、①すこやかに生まれる②すこやかに育つ③すこやかに老いるです。
深沢さんが進めた村政は、格差と貧困が拡大している現代こそ多くの示唆を与えてくれます。
私は、政治家として深沢村長を業績をもう一度学んでいきたいと思いました。原作である
私は、今回の一般質問の第一のテーマを「県民の命を守る諸課題」としました。
二井知事は、福祉医療費助成制度に一部負担金を導入し、今議会に「無料化を求める要望書」が提出される予定です。
二井知事は、そればかりか、「乳幼児医療費助成制度をゼロベースで検討する」とも公言しています。
深沢村長は、「生命尊重こそが政治の基本でなければならない。住民の生命を守るために私のいのちを賭けよう」との信念で行政を進めてきました。
沢内村で生命行政が進められてから半世紀たちました。
現代社会は半世紀前と比べものにならない程発展しました。その中で、福祉医療制度がどんどん改悪される状況を放置していいはずがありません。
鳥取県の平井知事は、4月の記者会見で子どもの医療費助成制度を「全国でもトップレベルと言っていいレベルまで、一気に引き上げてはどうだろうか考えております」と述べ、中学校卒業まで医療費助成を行うよう検討を開始しました。
私は、「住民の命を守る」ことこそが地方自治の原点であるとの深沢村長の信念を引き継ぎ、福祉医療費助成制度の改悪は許さず、制度拡充に向けて二井知事と大いに論戦を行う決意です。
この映画は、私に政治家としての初心に帰らせ、6月議会への論戦に立ち向かう勇気を与えてくれました。
宇部市のシネマスクエア7で今月の25日まで上映中です。是非、一人でも多くの方にご覧になっていただきたいと思います。
映画をご覧になった皆さん感想をお聞かせください。また、県政へのご意見を引き続きお聞かせください。
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お久しぶりです。
私のすんでる横浜でも先月上映会がありました。
とても良い映画でした。
印象に残っているのは
村長さんの奥さんがご自分のお子さんを産まなかったということが明らかになった場面。
お嬢さんが奥様の実のお子さんではなかったということに会場中の女性がぎょっとしたような気もしました。
奥様が自分の子を産まなかったのはなぜなのか・・。思い巡らしました。
ああ、村長夫妻は自分達の子どものように「村」を産み育てたのかもしれない・・私は涙があふれてきてどうしようもないほど泣けました。
深く結びついた男と女の物語・・と言ったら言いすぎでしょうか??
by おりがみ — 2010年6月21日 11:57 AM