本日、厚南中学校で「人権の日生徒意見発表会」が行われました。
厚南中のシンボルである彫刻と銀杏の木です。
各学級から一人の生徒が人権にかかわる意見発表を行いました。
それぞれの発表は、全て自分の経験から人権問題を考え、提言する内容でした。
私は、1年生の意見発表会の冒頭、西宇部校区人権教育推進委員協議会会長として挨拶しました。
私の挨拶の要旨は以下の通りです。
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厚南中学校の人権を考える日の意見発表会にあたり西宇部校区人権教育推進委員協議会会長として一言ご挨拶いたします。
今日は、私が今年読んだ本で最も刺激を受けた本を持ってきました。日本障害者協議会代表の藤井克徳さんが書かれた「わたしで最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想」という本です。
この本の概要について、次のように裏表紙に書いてあります。
「歴史上、障害のある人たちは社会から抹殺されてきました。ナチスによるT4作戦はその象徴的なものです。その根幹にある優生思想は、「理想の社会は、強い人だけが残り、弱い人は消えてもらいましょう」という考え方です。これはけっして過去の話ではありません。私たちの日本社会にも深く潜み、いまもときどき頭をもたげるのです。」
ナチスのT4作戦によって少なくとも20万人以上の障害者が虐殺されました。そして、2016年7月、重度障害者施設「やまゆり園」では46人が死傷する事件が起きました。容疑者の元職員だった男性は、「重度障害者は生きていても価値がない」と語っています。
筆者の藤井さんは、「障害者を閉め出す社会は弱くてもろい」と述べています。
中学生の皆さん、これからを生きる人権の主体者として、これからも人権問題をしっかり、じっくり考えていってください。今日の発表を楽しみにしています。
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人権に関わる問題について、皆さんのご意見をお教え下さい。
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