6日、日本共産党の穀田恵二衆議院議員は、衆議院外務委員会で、政府が導入を狙う地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」が配備先の周辺住民の生活に深刻な影響を及ぼす危険を指摘し、配備計画の低位会を求めました。
先月、京都・京丹後市にある米軍・経ケ岬通信所で強い電波を発するXバンドレーダーが、交通事故の負傷者をドクターヘリで搬送する際に、米軍に電波送信停止を要請したが、すぐには実施されず負傷者の搬送が17分遅れるという問題が起きました。
穀田議員は、「人命にかかわる後期の飛行に影響を及ぼしかねず到底容認できない」と指摘しました。
山本防衛副大臣は「施設区域外の騒音を与える可能性は低い」「騒音を与える場には消音装置を取り付ける」などと答えました。
Xバンドレーダーとイージス・アショアは同じ種類の電磁波ではありませんが、共に強力な電磁波を発するという点では共通しています。
イージス・アショア配備予定地の自衛隊むつみ演習場周辺にもドクターヘリの着陸可能箇所が多数あります。
京都での事案が萩市でも起きる可能性は十分考えられます。
穀田議員は、政府がイージス・アショアの配備候補地としている秋田県の陸上自衛隊新屋演習場や山口県のむつみ演習場周辺には多くの学校や福祉施設が隣接していることをあげ「このような場所を『最適候補地』とするなど、およそ理解できない」と批判しました。
これに対し河野外相は、北朝鮮の「脅威」を口実に「導入に向けた取り組みを進めていく」と強弁しました。
穀田議員は、北朝鮮問題の対話による解決を目指す国際社会の流れに逆行すると強調し「過剰な備えで軍拡の悪循環をつくるべきではない」と強調しました。
日米首脳会談が行われ、安倍首相は、トランプ大統領に「米朝会談で拉致問題の解決を議題にしてほしい」と談判しました。
私は、イージス・アショアの配備は、安倍首相が宿願である「拉致問題の解決」にも逆行するものだと指摘したいと思います。
安倍政権に強く求められるのは北朝鮮問題をめぐり今進展しつつある平和へのプロセスを促進する外交努力です。
軍事的構えの強化を急ぎ、緊張をことさらあおることは本末転倒に他なりません。
陸上イージスが住民生活に影響を与える可能性が深刻です。
皆さんはどうお考えですか。
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