本日、映画「嗚呼 満蒙開拓団」の紹介に、宇部市内に在住のUさんを訪ねました。
Uさんは、80代後半の方でした。肺を患い、戦地には赴かずに済んでいましたが、終戦間際に、満州のソ連国境付近に派遣されました。
その直後に、ソ連の侵攻が行われ、Uさんは、国境独立守備隊の一員として応戦します。
「ソ連の戦車を見たら、いかに日本の兵力が劣っているかは歴然だった」とUさんは語ります。
8月15日になり、日本の敗戦が決まり、Uさんはソ連の捕虜となりシベリアに抑留されました。
満州で、多くの日本人の親子が引き揚げようとしている姿を見たとUさんは話されます。
5年後にようやく日本に帰ることが出来たそうです。
戦後は、シベリア抑留者の会や満蒙開拓団に行っていた方の会などの参加したUさん。今は、高齢化し会合も行われていないということでした。
Uさんは、「なぜ、肺を患っていた私のような者が、戦場に出向かなければならなかったのか、今でも疑問。」と話されました。
私は「二度とこのような悲劇を繰り返してはならないので多くの方にこの映画を観てほしい」と映画の内容を紹介しました。
Uさんは、「年はとったが、映画上映のために可能な協力はします」と話されました。
あの戦争の真実を知る世代は、70代以上となりました。私たちがしっかり語り継いでいかなけれならないことを痛感しました。
そのためにも、映画「嗚呼 満蒙開拓団」を一人でも多くの方に観ていただきたいと思いました。
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