議員日誌

子ども

 昨日のNHKラジオ「すっぴん」。高橋源一郎の「ゲンちゃんの現代国語」で、「あなた自身の社会 スェーデンの中学教科書」が紹介されていました。この本の中に、アメリカの家庭教育学者・ドロシー・ロー・ノルトさんの「子ども」という詩が引用されているそうです。

 子どもという詩はこのような詩です。

 「批判ばかりされた 子どもは 避難することを おぼえる

  殴られて大きくなった 子どもは 力にたよることを おぼえる

  笑いものにされた 子どもは ものを言わずにいることを おぼえる

  皮肉にさらされた 子どもは 鈍い両親の もちぬしとなる

  しかし、激励をうけた 子どもは 自信を おぼえる

  寛容にであった 子どもは 忍耐を おぼえる

  賞賛をうけた 子どもは 評価することを おぼえる

  フェアプレーを経験した 子どもは 公正を おぼえる

  友情を知る 子どもは 親切を おぼえる

  安心を経験した 子どもは 信頼を おぼえる

  可愛がられ 抱きしめられた 子どもは 世界中の愛情を 感じることを おぼえる」

 ドロシー・ロー・ノルトさんは「子どもが育つ魔法の言葉」の著作で有名な方です。

 堀川惠子さんの「教誨師」には、教誨師・渡邉普相さんが出会った多くの死刑囚の生い立ちが出てきます。

 堀川さんは渡邉教誨師の大橋光宏(仮名)死刑囚との邂逅の場面で次のように書いています。

 「死刑事件の加害者である死刑囚には、大橋と同じような被害者的な恨みに捉われている者があまりに多く見受けられた。幼い頃から家や社会で虐げられ、謂れのない差別や人一倍の不運に晒されて生きてきた者が圧倒的に多い。」

 死刑囚の生い立ちの共通点を考えると子どものころに「激励」「寛容」「賞賛」「友情」「安心」「愛情」に接することの大切さを痛感します。

 この詩を読むと、アメリカンフットボールの試合で日大選手が極めて悪質なタックルで関学大選手を負傷させた問題を思い出します。

 「フェアプレーを経験した 子どもは 公正を おぼえる」

 このような社会にしたいものです。

 その点で、今の政治はどうでしょうか。

 時事通信の直近の世論調査で、加計学園の獣医学部新設について「安倍晋三首相に責任がある」との回答が65・2%でした。

 安倍首相は、子どもたちに「公正」を教える時です。

 安倍首相は、加計・森友学園での自らの責任を国民と子ども前で明らかにすべき時です。

 4人の子どもを持つ親としてドロシー・ロー・ノルトの「子ども」という詩は座右に置きたい詩です。

 

 

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