映画「アバター」を観ました。
今年に入って観ようかどうしようか悩んでいたのですが、全世界興業収入が「タイタニック」を抜き歴代1位になったという報道を聞いて、観ておこうと思ったのでした。
97年上映の「タイナニック」もすばらしい作品でしたし、同じキャメロン監督作品ということで観ることにしました。
映画のスケールの大きさとテーマの社会性に圧倒されました。思い切って観てよかったです。全世界興業収入歴代1位を納得しました。
この映画なら、もっともっと多くの人に見てほしいと思いました。
数十年に1本の佳作であることに間違いないと思います。今後の歴史に残る作品です。
そして、3D映像は初めてでしたが、迫力抜群。最後まで目が離せない映画でした。大満足・大興奮の2時間30分でした。
映画を観た先輩が「これはアメリカ帝国主義批判の映画だ」と感想を述べました。
ちょうど今日、党県議団で不破哲三著「激動の世界はどこに向かうか」を輪読しました。
この本に書いてありますが、日本共産党がその国を帝国主義国と規定するかどうかの判断基準は、「その国の政策と行動に侵略性が体系的に表れているかどうか」です。
不破さんは、「この基準で見て、体系的に侵略性を体現している国といえば、いまの世界ではアメリカが抜群にその地位を占めています」と述べています。
キャメロン監督は、アメリカ人監督でありながら、アメリカ帝国主義の侵略性を2154年を舞台にしながら露骨に描きだしています。
舞台は地球から5光年離れたパンドラという惑星です。ナヴィという民族が暮らしています。この星の鉱物資源を目当てに人類は、ナヴィを殺戮し、資源を奪おうとします。
ナヴィ民族の精神的支柱が壊される時には怒りを感じました。人類に立ち向かうナヴィの闘いに心からエールを送りました。
伊坂幸太郎の「魔王」を読みました。この本は、ファシズム前夜を思わせる政治状況でカリスマ性のある政治家にある闘いを挑みます。
本の中で、闘いの中兄を失った潤也は、「馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ」と語るシーンがあります。
映画の中で、人類の中にも、ナヴィの立場に立とうとする人々がを描いたシーンを観ながら、伊坂さんの小説の一つのシーンを思い起こしました。
世界の識者が平和と民主主義の危機を感じているのでしょう。それに流されるのではなく、立ち向かう勇気を持とうとそれぞれのメッセージを送っているのでしょう。
キャメロン監督の次回作は、「はだしのゲン」だと聞いています。今後とも、キャメロン監督から目が離せません。
映画って本当にいいものですね。至福の時でした。キャメロン監督ありがとう。
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