湊かなえさんの「告白」を読みました。
小説のラストは、人間の業の深さを思い知らされました。
物語は、我が子を校内で亡くした女性教師がホームルームでこのクラスの中に娘を殺した犯人がいるという「告白」から始まります。
そして、「犯人」「犯人の家族」「級友」の「告白」が続きます。
止まる事を知らない復讐の連鎖。作家にここまで書かせる程、現実の闇は深くなっているのでしょう。
この小説の伏線には、「HIV」「不登校」「親殺し」「無差別殺人」など現実に起こっている社会問題が数々取り上げられています。
社会の闇はどこまで深くなるのか、どうすればいいのか。現代人に与えられた課題に、作家は果敢に挑んだ作品とも言えます。
一気に読みましたが、深く心に残る作品です。自分の親子の関係も考えさせられるものでした。
この作品は、彼女のデビュー作でありながら、第6回本屋大賞を受賞しました。
更に、映画化が決まりました。中島哲也監督。女性教師役に松たか子。6月からのロードショウが決まったようです。
県内でも上映されるでしょうか。上映されれば観に行きたいと思います。
そして、湊さんの他の作品「少女」「贖罪」 「Nのために」を読んでみようかなと思っています。
湊さんの作品の感想をお聞かせください。
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