全国革新懇ニュース391号(2017年7月8月合併号)に、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんのインタビューが掲載されています。
加計学園問題で注目された「総理のご意向」文書。それを「怪文書」として葬り去ろうとする菅官房長官に鋭く質問を続けて食い下がったのが望月さんです。
翻訳家の池田香代子さんは、望月さんについて「私たちの知る権利を守るためにすい星のごとくあらわれた記者」と評価しています。
望月さんは、加計問題についてこう述べています。
「『文書は確実に存在する』と会見で明らかにした前川さん(文科省前政務次官)に直接、くわしく話を聞きました。告発に踏み切った思いの深さを知りました。大変な苦しさを乗り越え、当事者としての勇気、決心を持って証言された。政治がこんなに歪められ、私物化されている疑惑があるのに放置されていいのか-、どうしても直接、菅さんに問いただしたい、という思いを強めました。菅さんを追求することで私が受けるかも知れないいやがらせなどにたじろいでそうするのか、国民の『知る権利』のいわば代弁者として会見に臨むことができる記者が質問しなくて何が記者だ、と考えました。それとまあ、私にはネジが1本抜けて、空気が読めないところがあるからできたのかもしれませんね(笑)。こんな質問を続ければ、周りにどんな影響があるか、どんないやがらせがあるか、など気にしていたら、できなかったでしょう。勿論、会見に出たら政権を敵に回すことにもなりかねないという恐怖は、前川さんの話などから感じてはいましたが。
望月さんは、安倍政治についてこう述べています。
「安倍さんがどういう日本をつくろうとしているのか。私は武器輸出問題を取材していますが、安倍さんのいう世で有用な役割を果たす国というのは、自衛隊の海外派兵もおこなう、欧米列強などとならんで武器も輸出する、軍産複合体がのさばる国家のように思えるのです。これは、日本が9条を中心に戦争をしない国を目指した、現行の憲法のもとで歩んできた国とは方向が違う、平和をかかげてきた国家のあり方がゆらいでいるのではないか、と危惧しています。しかも学校ひとつ造ることにも『総理のご意向』がまかり通る社会になっている。民主主義国家なのか、問われているように思います。この道が本王に人びとに幸せをもたらすのか、現在の状況を伝え、国民への警鐘を鳴らさなければならないと感じています。」
私は、この記事を読んで、是非、うべ憲法共同センターの市民公開講座の講師に来ていただこうと望月さんにメールを送りました。
先月末に、望月さんから「4月でしたらお引き受けさせて頂きたいと思います」という返事が来ました。
うべ憲法共同センター 第7回市民公開講座として、4月8日(日)午後2時~
宇部市多世代ふれあいセンター2階ふれあいホールで行うことが決定しました。
演題等詳細は現在進行中ですが、年内には、案内チラシを作成したいと思っています。
望月さんから快諾のメールをいただき、近著の「新聞記者」を読んでいます。
この本は、望月さんの自伝でもあります。
小学生の頃は、ミュージカルの子役として活躍し、俳優養成所にも通い女優への道を目指していた望月さん。
中学生の頃、フォトジャーナリスト吉田ルイ子さんの著作を読んだことがジャーナリストの道に進むきっかけになったと語る望月さん。
この本を読むと、益々、望月さんのお話しが楽しみになります。
4月8日(日)午後2時からの望月衣塑子講演会にこうご期待下さい。
望月衣塑子さんへの想いをお教え下さい。
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