昨日、憲法9条の会うべなど5団体が4月10日に提出した「建国記念の日宇部奉祝大会」並びに「天皇誕生に宇部奉祝大会」への助成金交付に関する要望と質問についての久保田市長名での回答が文書で行われ、その後、床本総務管理部長ら参加の元、交渉が行われました。
助成金問題で交渉を行う市民団体役員
宇部市日の丸會主催の「建国記念の日宇部奉祝大会」ならびに「天皇誕生日宇部奉祝大会」に宇部市は長年、平和運動団体助成金を交付してきました。
宇部市の決算付属書上では、2002年度から「平和運動団体等助成金」が支出されています。2011年度からは、「宇部市平和運動団体等活動費助成金交付要綱」が設けられて、日の丸會主催の行事に助成金が支払われています。
2002年度以前にも日の丸會主催行事に宇部市の助成金が支払われていた可能性が否定できませんが、宇部市の財政資料上確認が取れません。
2002年度以降の「平和運動団体助成金」が日の丸會主催行事以外にも支払われた可能性は否定できませんが、「助成金」の存在は市民に公開されておらず、他の団体へ助成金が支出された可能性は低く、日の丸會主催行事にのみ本助成金が支出された可能性は大です。
宇部市の財政資料上明ららかな、2002年度以降の「平和運動団体助成金」の支出合計は538万4千円です。
2011年度以降の「平和運動団体等活動費助成金」の支出合計は130万4千円です。
回答では、日の丸會が2016年度に行った事業について「要綱の趣旨に沿った、直接的に平和運動と判断される行事であるか、改めて調査をしましたが、主催者から市が求める内容が確認できなかったことから支出を見送ることとしたものです。」とあります。
具体的には、宇部市が日の丸會に「神事に関わる支出がないか」問い合わせたところ、明確な回答がなかったとのことでした。
今年2月7日の宇部日報に掲載された日の丸會主催の「建国記念日奉祝大会」の行事案内をみると、9時半から奉祝祭が琴崎八幡宮拝殿で行われています。日の丸會が、奉祝祭に関わる費用を必要経費として市に申請していたのであれば、要綱違反だけではなく、憲法20条に抵触する恐れのある問題です。
宇部市は、2016年度に日の丸會が行った行事に対し、神事に対する必要経費を市に申請していたのか、明確な回答を求めるべきです。
更に、過去にさかのぼって、二の丸会が行った行事に対し、神事に関する必要経費を市に申請していたのか、その経費も市が支出していたのか明確にすべきです。
日の丸會が神事に関わる経費を申請し、宇部市が支出していたのであれば、日の丸會は、少なくともその経緯を宇部市に返還すべきです。
そして、宇部市は、憲法20条に抵触していた支出があったのならば、その事実を市民に明らかにすべきです。
この点に対する明確な答弁が宇部市からなかったことはまことに残念でした。
引き続き、この問題は再度、宇部市と交渉することにしています。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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