昨年最後のしんぶん赤旗日刊紙の「ひと」の欄に、日本福祉大学の同級生「圓尾博之」さんが紹介されていました。
私と同じサークルの友人と同じ下宿で、友人を通じての何度か話しをしたことを覚えています。
圓尾さんは名前の通り、いつも私に笑顔で接してくれました。
笑顔の向こうに、勉強熱心な芯の強さを感じたことを思い出します。
圓尾さんは、全国障害者問題研究会の新事務局長です。
しんぶん赤旗のインタビューの最後に圓尾さんは、「障害のある人とかかわるときには、元気をもらったり、何かをしてあげたりするだけでなく、同じ社会を生きる仲間として手をつなぐことが大切です。」と語っています。
私は、小選挙区候補になり、マスコミのアンケートで座右の書を問われ全国障害者問題研究会出版、田中昌人・清水寛著「発達保障の探求」と書きました。
私は、1987年、全国障害者研究会第21回大会に参加してこの本を購入しました。
この本には、清水寛さんのサインがあり「発達保障は人類の新しい世紀を拓く」と書いてあります。
全国障害者問題研究会は「すべての障害者の権利を守り、その発達を正しく保障するために、理論と実践を統一した自主的・民主的研究運動を発展させる」ことを目指し活動してきました。
この本の「序・民主主義の限りない発展のために」に「個人の発達、集団の発展、社会体制の進歩において、平和と民主主義を実現していく課題と結合してすること。」という言葉が出てきます。
私は、大学時代「個人の発達、集団の発展、社会体制の進歩」この三つの系の統一的発展の重要性を学び、生きる指針を得た思いがしました。
目の前の障害を持っている子どもに発達してほしい。そのためには、彼を取り巻く集団の発展が必要である。更に、彼らを取り巻く社会体制を進歩させなければならない。私たちは、個人ばかりではなく、集団をはじめ社会体制の発展・進歩のために働きかけなければならない。
この発達保障論に私は出会って生き方が定まった思いがしました。
日本福祉大学の同級生である圓尾さんを紹介する記事を読んで、大いに励まされ、自分の原点を思い起こしました。
圓尾さん、これからもまっすぐに「障害のある人と、同じ社会を生きる仲間として手をつなぐことの大切さ」をこの日本に根付かせるために頑張ってください。応援しています。いつか又お会いできる機会があれば幸いですね。
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