議員日誌

台湾「原発ゼロ」閣議決定

 台湾・民進党の蔡英文政権が、2025年までに現在稼働中の3基の原子力発電所をすべて停止することを決めました。20日に閣議決定した電気事業法改正案に盛り込みました。

 台湾では、11年の東京電力福島第一原発事故をきっかけに反原発運動が盛り上がり、建設中だった第4原発は14年4月下旬、建設が停止しました。

 こうした運動の高まりを受け、蔡氏が主席を務める民進党は今年1月の台湾総統選挙で、25年までの脱原発社会実現を主張。5月の総統就任後も蔡氏は「原発ゼロは民進党の一貫した主張だ」と述べていました。

 23日の朝日新聞のインタビューで李世光・台湾経済相は、「原発をめぐる台湾の民意は東日本大震災を機に大きな転機があった。政権交代での最大の変化は、25年までに既存の原発をすべて停止させる一方で再生エネルギーを推進し、原発ゼロとすることを明確な政策に掲げたことだ」「原発ゼロを目指すに当たっての問いは、『再生絵ねで原発を置き換えることが出来るかどうか』というものではない。放射性廃棄物の問題を子孫に残さないために、どのような政策が必要なのかということこそを考えるべきなのだ」と語っています。

 22日の中国新聞に共同通信社の単独インタビューに答えた小泉元首相の記事が掲載されていました。

 小泉氏は、次期衆議院選で野党が統一候補を擁立して「原発ゼロ」争点化すれば、自民党が敗北するとの見通しを表明しました。

 台湾では、「原発ゼロ」で政権交代が実現しました。

 原発事故が発生した日本で、新潟県知事選挙に続き、次期衆議院選挙で「原発ゼロ」の一致点で野党と市民が共同し、安倍政権を打倒し、新しい国民のための政権を実現させましょう。

 皆さんは、台湾が「原発ゼロ」を決断したことをどのように受け止めておられますか。ご意見をお聞かせ下さい。

 

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