昨日、日本共産党宇部市議団市政報告会が行われ、私は、上関原発の問題について発言しました。
市議会の様子を報告する時田宇部市議
発言の要旨は以下の通りです。
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議会報告会にご参加の皆さん今日は、前県議の藤本です。
今日は、県政の問題、上関原発をめぐる問題を報告します。
第一は、8月3日、村岡知事が、中国電力が申請していた上関原発のための埋立免許延長を、許可する判断を下した問題です。
資料1は、上関原発を巡る経緯を中国新聞がまとめた記事です。2008年10月、二井知事が、上関原発のための埋立を許可しました。その後、2011年3月に、福島原発事故が発生し、中国電力の工事が中断します。中国電力は、県に12年10月に埋立延長申請を行います。県は、山本知事・村岡知事二代に渡って、約3年半に7回の補足説明を中国電力に求めます。13年3月の5回目からは、「国のエネルギー政策で、重要電源開発地点に指定された上関原発の位置づけが何ら変わることなく存続し、今後も変わる見込みもないと挙証・説明されたい」との補足説明を求めます。
それから3年後、中国電力が示したものが資料2です。今年6月に中国電力が「上関原発は、平成17年(2005年)2月に重要電源開発地点指定を受けている。この指定は、引き続き有効であり、解除されることはないと考えてよいのか」との照会に、国が「上関原発に係る重要電源開発地点指定を解除することは考えていない」という回答しました。
この資料を根拠に村岡知事は許可したのです。
資料の3は、12年6月議会の二井知事の答弁です。二井知事は「仮に新たなエネルギー政策に、上関原発計画が位置づけられたとしても、私は、このたびの福島第一原発の事故にかんがみ、引き続き、土地利用計画は確定しないものと考えています。したがいまして、少なくとも、それまでは、公有水面埋立法上の要件である『正当な事由』がなく、延長の許可はできないところであります」と答えました。
上関原発が国の重要電源開発地点に指定されたのは、2005年。この事を根拠にするなら、なぜ、3年以上も可否判断の先延ばしのか。まさに、許可するための引き延ばしだったことは明らかです。
上関原発が重要電源開発地点だというのは、あくまでも事故前の古い規制基準によるものです。中国電力は、事故後の新しい規制基準で基づいて、新たな申請を国に行わなければなりません。公有水面埋立という点でも新しい規制基準に基づく原子炉設置許可申請に基づく新しい公有水面埋立の土地利用計画を、県に提出しなければならないことは明らかです。
現在県に提出されている埋立申請は効力のないものであり延長申請は許可できないとした二井知事の見解は、今でも正しいものだと私は考えます。中国電力が、古い規制基準に基づく「重要電源地点」であるという論拠を持ってきて、公有水面埋立免許延長を許可した村岡知事の判断は間違いであると私は考えます。
県が、「重要電源開発地点」を理由に許可を出すことは、中国電力が再延長申請した時には、県は必ず許可を出しますようという論拠を中電に与えてしまったという点でも大問題だと思います。
資料4は、村岡知事が許可を出した日に、中国電力に出した要請です。「発電所本体の着工時期の見通しがつくまでは、埋立工事を施工しないこと」というものです。本体工事の着工の見通しがつかないと村岡知事が判断する申請なら村岡知事は不許可にすべきだったと思います。
要請より許可が法的に重いことは明らかです。中国電力は、許可を受けた訳ですから、要請に従わないからと言って罰せられることはありません。
その上で、この申請は、県民運動の成果という側面があると思います。この要請文を生かして、安易な埋立工事をさせないよう中国電力を監視しましょう。そして、再来年の知事選挙では、鹿児島県や新潟県のように原発建設に慎重な知事候補を擁立し、選挙に勝利し、新しい知事に、埋立免許の延長を不許可にしてもらいましょう。
二つ目は、9月県議会可決された「原子力政策に関する意見書」についてです。資料5の通りですが、長々とした文章ですが、「原子力政策の推進」との一文があり、原発の再稼働と上関原発の推進を求める意見書であることは明白です。
この意見書に、自民党の各会派、公明党、新生クラブ、無所属クラブの議員が賛成しました。宇部市選挙区では、二木・岡村・篠崎・小泉の4議員が賛成しました。
私は、次期県議選挙で、必ず議席を回復させ、上関原発を建てさせない、原発に頼らない山口県を作っていくために力を尽くす決意です。
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資料は、私の手元にあります。必要な方は請求して下さい。
今日が、新潟県知事選挙の投票日です。
米山知事が誕生すれば、地方から「脱原発」の流れが加速することは明らかです。
将来にわたって半世紀以上、環境や子どもたちの健康に不安を与える上関原発は、山口県に作るべきではありません。
「上関原発を建てさせない」と言う、皆さんの願いに応えて、こえからも力を尽くす決意です。
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