沖縄県の米軍嘉手納基地から飛び立った米軍岩国基地所属機であるハリアーAV8戦闘攻撃機が22日午後、沖縄本島北部の辺戸岬の東約153キロの海上に墜落しました。
第11管区海上保安本部によると、午後2時ごろ、那覇空港事務所から、米軍所属航空機が墜落したもようとの連絡がありました。嘉手納基地から救助要請があり、同本部が、午後3時35分に巡視艇1隻、午後3時55分、航空機1機を派遣しました。
また、同本部に入った連絡によると、米軍ヘリがパイロット一人を救助し、嘉手納基地が救助要請を取り下げたとのことです。外務省沖縄事務所から沖縄県基地対策課に入った連絡によると、ハリアーは午後1時55分に墜落、午後2時35分に米軍が乗員を救助しました。
沖縄県基地対策課によるとハリアーをめぐる沖縄での墜落事故や部品落下は、1972年の本土復帰後、18件起きています。
日本共産党沖縄県委員会基地対策・平和運動委員会責任者の真栄里保さんは、しんぶん赤旗のインタビューに「AVハリアー戦闘攻撃機は、沖縄周辺で訓練を繰り返し行っており、この間、機体出火事故や緊急着陸、墜落事故など重大な事故を起こしています。AVハリアーの沖縄での飛来と訓練はただちに中止すべきです」と話しています。
24日の毎日新聞は、「ローレンス・ニコルソン司令官は「(すべてのハリアーが)運用基準を満たしていることを確認」するために、同機種の運用を一部停止すると発表したと報じました。停止期間は明らかではないとも報じました。
山口県と岩国市などでつくる山口県基地関係市町連絡協議会は、23日、米海兵隊岩国高級基地報道部長のライル・L・ギルバート少佐と中国四国防衛局岩国防衛事務所長森川顕臣氏に対し、①墜落原因が究明され次第、明らかにすること。②墜落した機は沖縄の第31海兵隊遠征部隊の指揮下ではあったが、岩国基地に配備されていることから、航空機の事故防止のため、事故の再発防止の徹底(機体の安全点検、パイロットの安全教育の徹底等)に努めることを要請しました。
基地報道部長は、「原因調査中で、調査部署がその結果と公表を行う。事故の再発防止のため、点検整備、安全対策の徹底に努める」と答えたと県HPに掲載されています。
事故後、沖縄県の翁長知事は、「原因究明がなされるまで、同機種の飛行中止を求める」とコメントを出し、沖縄入りした稲田防衛大臣にも同様の申し入れを行っています。
事故を起こしたハリアーは岩国基地所属機ですので、山口県も知事を先頭に、同機種の飛行中止を求めるべきではないでしょうか。
しんぶん赤旗の報道によると、ハリアーの墜落は、1977年以降、今回で5回目です。
重大事故を繰り返すハリアーの日本での訓練は中止を継続させ、機種に欠陥があるかどうかの徹底調査を米軍は行うべきです。
岩国基地所属のハリアー戦闘機がまた墜落しました。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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