本日、みんなの県政をつくる会(福江俊喜筆頭代表世話人)は、藤井県教育長に対して「長門地域の3県立高校の統廃合計画の中止を求める要望書」を提出しました。
県教育委員会は、6月県議会・文教警察委員会において、長門地域の大津高校、日置農業高校、水産高校の3県立高校の「再編統合」を「県立高校再編整備計画(平成20~23年度計画)」に追加する方針を明らかにしました。更に、この問題に関するパブリックコメントを今月15日から実施しています。県教委は、2011年度までに3校の統合を実現したいとしています。
つくる会は、要望書で、「長門地域の3県立高校を『再編統合』する提案に対しては、県教委が開催した説明会でも『統合で進路指導や専門性が薄れる』『校舎が離れたままでは一体感は生まれない』『移動に手間がかかる』などの消極的な意見が相次いでいるとして次の3点を要請しました。
①長門地域の3県立高校も含め、今後の「再編統合」にあたっては、すべての学校の当事者(父母・教職員、地元自治体、児童生徒、地域住民、同窓会等)が一堂に会して意見や要求を出し合える議論の場を設け、当事者の合意抜きでの実施は行わないこと
②「再編」基準の機械的な運用はやめ、地域的な配慮をおこなうこと
③小規模校が果たしてきた教育的な意義を尊重するとともに、30人以下学級の完全実施による教育内容の充実をめざすこと
教育委員会は、川野次長・束田高校教育課長らが対応しました。まず、①については、関係者に十分な説明を行っているとしましたが、一堂に会した説明会の開催は行っていないことを認めました。更に、当事者の合意抜きの実施は行わないことについては、「これらも、関係者の理解が得られるよう努める」と答えました。
②については、より質の高い教育の実現を目指し、2年ごとの見直しを行っていると答えました。
③については、国の動向を見ながら慎重に対応すると答えました。
長門地域の高校再編は、大津と水産の統合がすすめられてきました。しかし、関係機関の強い反対で白紙に戻りました。
その結果、現在の再編整備計画に長門地域は「関係者の意見を聞きながら再編統合の検討をすすめる」と書かれるに至りました。
私は、今年に入って、急きょ3校の統合案がまとめった経緯を質しました。
県教委は、「関係者から、長門地域の新たな再編の具体像を示せとの意見があった。また、長門地域の再編計画を前に進めなくてはいけないとの意見もあり、県教育委員会で検討した結果、3校統合案を示すに至った」と答えました。
更に私は、教育委員会としてパブリックコメント以外に、関係者の意見をどのように聞くのか質しました。
県教委は、「今後とも関係者の理解が得られるように、可能な説明を継続したい」と答えました。
懇談は、来年度から統合する方向で計画がすすめられている田布施農林と田布施工業の統合問題にも話が及びました。
この中で、県教委は、「統合は最終決定ではない」としながら、「22年開校できるようにしたい」とも語りました。
参加者から「全国の農業高校と工業高校の統合の実態について県教委としても調査しているようだが」との質問が出され、私は、その資料を提出するよう求めました。
県教委は、「資料を提出する」と答えました。
小規模な高校が次々に廃止・統合されようとしています。農山村地域の高校が廃止・統合されようとしています。これが教育的配慮や質の高い教育を確保するためと呼べるのか私は、甚だ疑問を感じました。
引き続いて、この問題に私自身も関わっていきたいと思います。
関係する住民の皆さんのご意見をお聞かせください。
高校再編問題で県教育委員会と懇談
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住民説明会がありましたが、
多くの反対意見を無視して進めようとしています。
by ポチパパ — 2009年7月23日 18:22 PM