議員日誌

学校での芸術鑑賞教室の開催状況について

 本日、日本共産党文化後援会主催の学習会が行われ参加してきました。

 講師は、日本共産党中央委員会学術・文化委員会事務局次長の辻慎一さんです。

 この中で、学校における芸術鑑賞教室の開催状況が全国的に減少していることが話されました。

 鑑賞教室の最大の阻害要因が、「予算がない」ことである。

 この背景には、学校鑑賞教室の費用が、児童生徒負担になっており、公的助成がほとんど存在しないところにあると辻さんは話されました。

 そして、日本共産党国会議員団は、芸術鑑賞教室への国による助成拡大を要望していることも話されました。

 文化庁は、学校における鑑賞教室等に関する実態調査を行っています。最新の調査は、2008年版(平成19年度調査)としてまとめられています。

 山口県の実施率はどうでしょうか。H19年度の鑑賞教室の実施率の平均は、68.9%。山口県は、56.8%と全国平均を下回っています。

 中国地方は、どうでしょう。鳥取県62.7%、島根県58.8%、岡山県76.4%、広島県65.6%と山口県は、中国5県の中で最低の実施率です。

 文化庁の調査報告書では、都道府県格差を指摘しています。全体で、92.8%~43.2%と大きな差があります。

 その上で報告書は「都道府県ごとの実施率上位5府県をみてみると、宮崎県(92.8%)、大阪府(85.2%)、山形県、長野県(84.5%)、奈良県(81.9%)となっている。大阪府を除く4県は鑑賞教室に対して何らかの支援を行っている割合が100%に近く、生徒負担も全国平均を下回っている」と指摘しています。

 山口県は、なぜ、鑑賞教室の実施率が低いのか。高い自治体と比べて何が問題なのか調査し、今後の議会で発言していこうと思います。

 今日は、大変有意義な学習会でした。

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