私が敬愛する作家の一人である相場英雄さんが原作を書き、中山昌亮さんが作画したコミック「書かずの753」一巻を読んでいます。
大和新聞の敏腕記者戸塚文子が突然、日刊北海道というローカル新聞社に出向になることから物語は始まります。
第一章の最後に、編集長が「俺達ゃジャーナリストの前にさ、ローカリストなんだ。」と語ります。
編集長は「道民の生活い役立たねぇ新聞なら、そんな新聞いらねんだ」と言い切ります。
地方新聞の役割は、住民の生活に役立つこととの信念は、私の仕事にも通じると感じました。
「ローカリスト」という言葉も気に入りました。
第五章では、北海道の自然の現状が描かれています。
キタキツネにとって、与えられたスナック菓子などは、「下剤と同じ効果をもたらす。」とあります。
「疥癬病という寄生虫病にかかると、ダニが前進の血管や皮膚を食い破り、キタキツネを苦しめる」とあります。
私が知らない北海道の現実を伝える内容は、ローカリストであると同時にジャーナリスト精神にも合致したものです。
この物語は、地方に住む人々を力強く応援するものだと感じます。
このコミックを読んで原作の相場英雄さんの骨太の筆力に改めて感服しています。
相場さんの近著「ガラパゴス」を今から読もうと思っています。
今年も相場英雄さんのまさに国民の生活に根差した文章に注目していきたいと思います。
相場英雄ファンの皆さん感想をお聞かせ下さい。
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