議員日誌

ロンドン狂瀾

 中路啓太さんの近著「ロンドン狂瀾」を読んでいます。

 中路さんの作品は、戦国時代を中心にしたものが多かったのですが、初めての昭和史を扱った作品です。

 単行本で570ページに及ぶ大作です。

 1930年に行われたロンドン海軍軍縮会議に臨む若槻礼次郎全権団長と雑賀潤外務省情報部長の姿が活写された作品です。

 列強に負けるなと正義をかざす軍部との軋轢の中で、雑賀部長は、日本をどのように守るのか、今、80ページ当たりを読んでいるところですが、ページをめくる手が止まりません。

 「外交は武器を使わない戦争だ」

 「『正義は我らにあったが、国は滅んだ』では元も子もないだろう」

 この作品でも中路さんの熱い言葉が散りばめられています。

 精密で熱い中路さんの作品に今回も魅了されながら読み進めています。

 戦争法が成立した日本という今の時代だからこそ、戦前の昭和史を学び直す時だと思います。

 この本は、昭和史を学ぶ良書です。

 さあ、若槻氏が全県団長を受ける下りを読み進めましょう。

 読書は人生を豊かにしてくれます。

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。