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長生炭鉱水没事故犠牲者の遺骨収集のための潜水調査実施される

 NHK山口放送局は、昨日、長生炭鉱水没事故犠牲者の遺骨収集のための潜水調査が実施されたことについて次のように報じました。
 「82年前、宇部市の改定炭鉱で182人が亡くなった事故をめぐって、現場に残された遺骨を収集できるかを確かめる潜水調査が行われました。宇部市の『長生炭鉱』では、戦時中の1942年2月に落盤で水没する事故が起き、朝鮮半島出身の労働者136人を含む183人が亡くなり、遺骨は今も残されたままになっています。今回の調査は、国内外の水中洞窟などを調査してきた大阪のダイバー、伊佐治佳孝さんが遺骨収集を目指す宇部市の市民団体に協力を申し出て行われました。伊佐治さんは、31日午前5時前に近くの漁港から海に突き出た炭鉱の排気筒へ向かい、そこの中へ入って遺骨が残されているとみられる坑道を目指しました。調査では、水深およそ27メートルの場所にまでたどり着きましたが、視界は50センチほどしかなく、金属のパイプや構造物もたまっていて、先には進めなかったということです。ただ、パイプなどを取り除くことができれば、遺骨が残る場所へ行ける可能性もあるとしています。今後は、今回調査できなかった岸側の排気筒にも入り、再び潜水調査を行いたいとしています。伊佐治さんは、『まず一歩を踏み出せた。こうやればできるのではないかというアイデアも思いついたので、今後も前向きに取り組みたい』と話していました。」
 私も長生炭鉱水非常を歴史に刻む会の運営委員として、潜水調査に同行しました。

 私が撮影した映像です。排気筒上の黒いスーツ姿がダイバーの伊佐治佳孝さんです。

 遺族に残された時間は少なくなっています。一刻も早く遺骨が遺族に返せるよう、政府などへの働きかけと運動を継続していきたいと思います。
 県内のテレビ局などの各社が昨日、夕方のニュースで放送しているようです。
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