11日、宇部日報社は、来年度から宇部看護専門学校が学生募集を停止すると次のように報じました。
「宇部市医師会(西村滋生会長)は10日、運営する宇部看護専門学校(中村3丁目)について、来年度以降の学生募集を行わないと発表した。開設以来、70年間で看護科2019人、准看護科2692人を送り出し、県内医療機関を中心に人材を輩出してきた伝統校は、今春に入学した看護科26人が卒業する2027年3月で幕を下ろすことになる。少子化に加え、周南公立大、下関市立大など、近隣の大学でも看護学部・学科の開設が進む中、出願者は減り、過去3年の入学者充当率は准看護科が6割、看護科が5割程度。赤字は年々膨らみ、医師会本体の事業費も圧迫する厳しい状況となっていた。昨年度、会員にアンケート調査を行ったところ、市内の看護師育成に大きく貢献してきた意義には理解を示したものの、『閉校やむなし』『第三者に譲り渡して事業継続』という意見がともに4割を占めた。この結果を踏まえ、理事会の諮問を受けた同会の看護学校運営委員会は3月、准看護科の募集停止を答申。理事会で運営権移譲の検討も始めたが、譲渡先はすぐに見つかるものではないことから、これ以上の学校運営は困難と判断。5月の理事会で両科の募集停止を決めた。会員には9日に行われた総会で報告。担当の藤野隆理事は『何とか自力再建、第三者譲渡の道を探ってきたが。地域の看護師が不足する状況で募集停止となってしまい、本当に残念』と苦渋の決断であることを説明した。同校は1954年に市医師会付属准看護婦養成所として開設。69年に宇部准看護学校、75年に宇部高等看護学院に改称し、77年に現在の宇部看護学校となり、2019年に厚狭准看護学院と統合した。」
看護の現場では人手不足が続いています。国の責任で、診療報酬を改定するなどして、看護師の賃金を抜本的に引き上げる対策を講じ、働きやすい看護現場を構築することを最優先させ、必要な養成校を確保していくこと大切だと思います。
周南公立大学、下関市立大学などでの看護学部・学科の開設は、学費が安いという状況もあるのだと思います。国の責任で看護師養成学校の学費を下げる取組も重要だと思います。
いずれにしても、宇部市の老舗である看護師養成学校が募集停止となることはとても残念です。
宇部看護専門学校が、来年度から学生募集を停止します。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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