議員日誌

宇部市新春のつどい

 日本共産党宇部市後援会主催の「宇部市新春のつどい」が宇部市総合福祉会館で行われ、約200名が参加しました。

 宇部市長のメッセージ紹介に続き、宇部地域労連、医療生協健文会、全建総連建設山口宇部支部の方からの挨拶のありました。

 社会民主党、立憲民主党からメッセージが紹介され、上関原発を建てさせない山口県民集会実行委員会と9条の会うべから連帯あいさつがありました。

 その後、宇部市議候補と県議候補の私が決意表明を行いました。

宇部市新春のつどい

左から、浅田、藤井、藤本、荒川、時田の各氏

 以下は、昨日、私が訴えた内容の要旨です。

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 宇部市新春のつどいにご参加の皆さん今日は。県議会選挙宇部市選挙区の候補者の藤本かずのりです。

 今年の統一地方選、参議院選挙は、日本の命運のかかった選挙です。安倍首相の「9条を改定し、日本を戦争する国へと改造する」野望を許してはなりません。私を県議会に送っていただく、続く市議会議員選挙で、4名全員を当選させていただく、そして、参議院選挙で、仁比そうへい参議院議員を国会に送り、参議院山口選挙区で市民と野党の共闘の統一候補を国会に送り、一連の安倍政治サヨナラ選挙を勝利させて下さい。

 皆さん、安倍政権のウソと隠蔽の政治がいよいよ鮮明になってきました。

 最大の問題が、厚生労働省が公表した毎月勤労統計の不正問題です。

 勤労統計は、従業員500人以上の全事業所を調査対象としますが、東京都分で2004年以降、約3分の1の抽出調査に切り替えていました。調査結果の数値に大きな影響を及ぼし、雇用保険や労災保険の給付などで膨大な過少給付が生じています。

 この問題を検証する特別監査委員会がまとめた報告書では、「組織的な隠ぺいはなかった」としていますが、24日の衆参両院の閉会中調査で厚生労働省職員が職員を調査していた実態が明らかになり、根本厚生労働大臣は、聞き取り調査をやり直す考えを表明しました。加藤前厚生労働大臣の国会招致も含め国会での徹底的な審議が求められます。

 安倍政権によるウソと隠蔽の毎月統計調査の偽装は許さないという皆さんの声を今度の選挙、大きく日本共産党にお寄せ下さい。

 厚生労働省が公表した毎月勤労統計調査の修正値で、2018年1月から11月の名目賃金と伸び率がすべての月で下方修正されました。これにより、実質賃金の伸びが前年度比でマイナスになる可能性もあります。

 安倍首相は、「5年連続で今世紀最高水準の賃上げ」「戦後最長の景気回復」と宣伝し、「所得の増加」を根拠に消費税を10月に増税しようとしています。実質賃金が伸びていないのなら消費税増税の根拠が崩れることになります。このまま何もなかったかのように消費税増税に突き進むことは許されません。「10月からの消費税10%は中止せよ」の願いを、大きく日本共産党にお寄せ下さい。

 次に、安倍政権の地方こわしを許さない、地方再生の問題を訴えます。

 奈良女子大学の教授である中山徹さんの本に「コンパクトとインバウンドの暴走」があります。まさに安倍政権の「地方こわし」は、コンパクトとインバウンドの暴走です。

 まず、「コンパクト」の暴走です。「コンパクト」とは集約化という意味です。安倍政権によって町も社会保障も集約化されようとしています。

 町の集約化は、立地適正化計画という名で進められています。宇部市でも今年の3月に立地適正化計画が策定される見通しです。都市機能誘導エリアと居住誘導エリカを指定します。これらエリアは、宇部市の海岸地域の集中しており、宇部市北部地域などは、何でもかんでも後回しです。

 その一方で、宇部市は、「宇部新川駅周辺」で再開発事業を計画しています。ふれあいセンター利用料有料化などの一方で、市財政を再開発につぎ込む方向でいいのでしょうか。

 社会保障の集約は、地域医療構想とういう名で進められています。山口県では、2025年までに、現在、2万2273床のベッドを1万5889床、6384床削減する計画です。宇部小野田地域だけでも、1429床のベッドを削減の計画です。宇部・小野田地域だけでも宇部協立病院の10カ所分のベッドを削減する計画です。川上の医療から患者さんを受け皿が不十分な川下の介護や地域や家庭に渡したら、医療難民・介護難民を山口県で生むことは明らかです。

 政府いいなりで、行政サービスの集約を進め、開発にばかり熱心な安倍政権いいなりの山口県・宇部市を転換し、住民の命と暮らしを守るのが今度と選挙です。県議候補・市議候補が全力を尽くします。

 安倍政権の「地方こわし」の二つ目は「インバウンド」の暴走です。インバウンドとは外から中へという意味です。

安倍政権は、「国際競争力の強化」「世界で一番企業が活躍しやすい国」をかかげ、不要不急の大型事業をすすめています。

 山口県内でこれから計画されている大型事業は、下関北九州道路です。

 政府自ら「無駄な事業」と認めた下関北九州道路を山口県と福岡県の政財界で期成同盟会を作って毎年、整備を国に要望しています。ついに、安倍政権の下で、下関北九州道路に調査費が計上されました。2000億円以上かかる下関北九州道路は、きっぱり中止させましょう。

 宇部市に関わる大型事業の第一は、宇部湾岸道路です。860億円かけて、山陽小野田市との堺から宇部興産前までの約4キロが完成しました。計画では、山口宇部道路まで延長する計画です。宇部興産前から常盤小学校辺りまで巨大な道路を建設すれば何千億円かかるか分かりません。宇部湾岸道路の延伸をきっぱり中止させましょう。

 宇部市に関わる大型事業の第二は、宇部港です。現在、東見初地区で、63ヘクタールの埋め立てを406億円の事業費でおこなっています。

 今年度中に、今後30年を見越した宇部港長期構想が策定されます。来年度以降に、15年を見越した宇部港港湾計画が策定されます。

 平成14年に策定した現在の宇部港港湾計画は、平成20年度後半の目標を取扱貨物量3千580万トンとしています。平成28年の実績は、3千087万トンです。現在の港の規模で十分対応できています。

 にも関わらず、これから東見初の第二期工事15ヘクタール154億円と、新沖の山地区に72ヘクタール391億円の埋め立てを行う計画です。

 更に、宇部港長期構想に素案では、宇部港に、ケープサイズの船を下松港の二港目として入港させるとありました。ケープサイズとは、全長270メートル、必要岸壁水深19メートルです。二港目としても水深16メートルは必要です。現在の宇部港の本港航路の水深は13メートルですので、更に、3メートル深い航路と泊地を整備が必要です。それを新沖の山で行う素案になっています。

 新沖の山の埋め立て面積は、先ほど述べた通り現在、72ヘクタール391億円とされていますが、素案は、海面処理用地が明記され、埋め立て面積がほぼ倍になった計画になっています。単純計算で、埋め立て面積150ヘクタール800億円の計画をすすめようとしています。

 世界のばら積み貨物船の数は6224隻。その内、全長270メートルのケープ級の船は10%。つまり600隻程度です。徳山下松港と宇部港は、国際バルク戦略港湾に指定されました。国交省は、宇部港を含む全国13港を指定し、それぞれ、巨大なばら積み貨物船の入港を見込み、水深の深い埠頭を整備しています。まさに、世界で数百隻の巨大タンカーを目当てに、国際競争力の名で、宇部港に巨額の県民のお金をかけて整備する必要があるのでしょうか。

 インバウンド=外から中へよりも、そこに住む人たちの福祉向上のために税金を使うことこそが、自治体本来の役割ではないでしょうか。

 県議会議員選挙では、国民健康保険の世帯当たり1万円引き下げと中学校卒業するまでの医療費の無料化を提案しています。この両方行う財源は、1年間で32億円です。

 不要不急の宇部港新沖の山地区の開発約800億円をやめれば、単純計算で25年間、国民健康保険料の1万円引き下げと中学校卒業まで医療費の無料化を行うことができます。

日本共産党の躍進で、住民が主人公の山口県と宇部市を作っていきましょう。県議選・市議選でのお力添えを重ねて訴えて私の訴えを終わります。

・・・

 二部では、長州南蛮連のよさこい各後援会からの出し物が披露されました。

 最後に、私が司会をつとめ、くじ引きを行いました。

 参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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