2016年本屋大賞が森下奈都さんの「羊と鋼の森」に決まりました。
本屋大賞受賞作にここ10年あたり注目しています。
2008年受賞作・伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」。
2010年受賞作・冲方丁さんの「天地明察」。
1012年受賞作・三浦しをんさんの「舟を編む」。
などは、今でも私の心に残る作品です。
また、大賞受賞作はほとんどが映像化されています。
私が先ほど挙げた作品は、全て映画になり、全て映画館で観ました。
同世代の作家さんとしてこれからも森下さんを応援していきたいと思います。
本屋大賞は、書店員が選ぶ本ということで、公平であり、受賞作は読み応えのある作品ばかりです。
さて、今回の受賞作「羊と鋼の森」は、受賞が決まった昨日から読んでいます。
今、240ページの作品で、今50ページ辺りを読んでいるところです。
13日の毎日新聞のひとのコーナーに森下奈都さんの記事が掲載されていました。
「自作『地味』と評すが、端正な筆致で描く静かで美しい世界は定評があった。」
「羊と鋼の森」の前半を読んだ感想は、まさに、「端正な筆致で描く静かで美しい世界」が表現された作品です。
この小説は、ピアノの調律師として成長する青年の物語です。
私の高校時代の同級生でピアノ調律師をしている友人がいます。
彼のことも頭に浮かべながらこの小説を読んでいます。
本の帯に女優の本仮屋ユイカさんが「いま自分がやっていることに無駄なことはなく、全てが力になるのだと強く背中を押されました。」とのメッセージが掲載されています。
私もこの本の前半を読んで同様の感想を抱きました。
優しく背中を押してくれる本という点で、今年読んだ中では最高の本だと思います。
一つの道をコツコツ極めていくという点では、辞書の編集をテーマにした三浦しをんさんの「舟を編む」と同じ空気を感じました。
今は、主人公の外村くんがどう成長するのか、物語の中盤以降が楽しみです。
とにかく、皆さんも手に取ってほしい作品です。私の今年一押しの作品です。
気が早いですが、関係者の皆さん、この作品の映像化をよろしくお願いいたします。
この本を原作に映画を作ると「おくりびと」のような静かに長く心に残る作品が出来るのではないかと思います。
主人公は誰がいいでしょうか。
この本を読んだ方は、感想と映像化する場合の希望のキャストをお教え下さい。
感想をお待ちしています。
読書は心を豊かにしてくれますね。宮下さん素敵さ作品をありがとうございました。
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