今日、大谷総務部理事から、「空母艦載機着艦訓練の岩国基地予備基地指定について」とする報告が届きました。
報告によると、本日、中国四国防衛局から、空母ジョージ・ワシントン艦載固定翼機全種が、5月5日から16日に、硫黄島で着艦訓練を行うとの連絡があったとのことです。
硫黄島における天候等の事情で訓練が実施されない場合の代替施設として、三沢飛行場、厚木飛行場及び岩国飛行場が指定された。
代替施設での訓練期間は、5月13日から16日となっています。
大谷理事は、電話で松田中国四国防衛局企画部長に次の要請を行いました。
①岩国基地を使用することなく、硫黄島で所要の訓練を完了すること。
②今後の訓練において、岩国基地を予備基地に指定しないこと。
国からは、「地元に配慮し、最大限可能な限り硫黄島での訓練を追及するよう米側に申し入れた」などの回答がありました。
また、報告では、山口県基地関係県市町連絡会として文書要請を4月30日に、海兵隊岩国航空基地司令官と防衛大臣などに行うことにしているとありました。
先日、神奈川県を視察した際、「厚木基地騒音対策協議会」の要請書をいただきました。要請書に示された資料を見ると空母が出港する前に硫黄島で空母艦載機離着陸訓練が集中して行われています。
平成5年度から硫黄島が着艦訓練の暫定施設として提供されましたが、平成12年、平成19年、平成24年に、厚木基地で着艦訓練が実施されています。
平成21年度版「基地と岩国」によると、岩国基地では、平成11年以降ほぼ毎年のように予備指定が行われ、平成11・12年は、岩国基地で着艦訓練が実施されています。
平成13年以降は、岩国基地での着艦訓練は実施されていませんが、山口県が毎年のように政府へ「予備指定をしないように」と要望しているにも関わらず、要望は受け入れられていません。
空母艦載機部隊の岩国基地への移転が着々と進められています。
空母艦載機部隊が岩国基地へ移設されたら、厚木基地で行われたような着艦訓練が行われる可能性が強まります。
普天間基地移設の見通しが立つ前に、空母艦載機部隊を岩国基地へ先行移駐させることは絶対に認められません。
山口県は、普天間基地からのKC-130を岩国基地で受け入れることを容認しています。
このままでは、岩国基地が極東最大の米軍基地となってしまいます。
普天間基地移設問題を始め、米軍再編計画が行き詰っています。
日米両政府は米軍再編計画を見直し、空母と艦載機部隊の日本配備を見直す時だと思います。
私は、平成12年に岩国基地で行われた着艦訓練を現地で体感しました。
この時の経験からも、決して、岩国基地で着艦訓練が行われないよう私も強く日米両政府へ強く要請するものです。
着艦訓練の問題を始め岩国基地をめぐる問題について、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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