議員日誌

戦わずに勝つ

 小林信也著「宇城憲治師に学ぶ心技体の鍛え方」を読みました。宇城さんの本は、数冊読んでいます。空手道界のカリスマの一人です。彼の理論をスポーツライターの小林氏が著したものです。

 宇城さんの師である座波・心道流宗家が、「武術空手の知と実践」という本の中で、語った言葉が引用されています。

「常に平和な心を持つ。それが、空手の心。戦って勝つのは誰でもできる。しかし戦わずに勝つというのは心の勝負であって、力の勝負ではない。日常の行動、人に憎まれんような行動で生活しなくてはいけない。そうしたら自然にあとの人が尊敬してくれたら敵がない。それが戦わずに勝つということ。戦わずに勝つという心掛けが本当の空手。」

 以前、読んだ武道の書に、中国の古典に「弋(ほこ)を止むるを武と為す」と文章があるとありました。武とは争いを防ぐという意味があるのです。

 宇城憲治さんの「武道の心で日常を生きる」には、こう書かれています。「沖縄はいまから約600年前、三山(北山、中山、南山)に分かれて対立していました。その時代に、当時の尚氏王朝、尚真王が国を統一するため、武器撤廃の宣言をし、平和の道を選んで今日に至りました。この歴史の中から武器を持たない手(ティー)、現在の空手のが生まれました。これが空手のルーツです。人を大切にする、争わない『手』の歴史こそが、沖縄の心です。」

 私も空手をはじめて、4年目になりますが、我が心に、「平和な心」が育てばと願っています。

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