昨日、久しぶりに映画を観に行きました。
その映画は、藤沢周平原作の「小川の辺」です。
藤沢作品の映画化は、2002年「たそがれ清兵衛」、2004年「隠し剣 鬼の爪」、2005年「蝉しぐれ」、2006年「武士の一分」、2008年「山桜」、2010年「花のあと」、2010年「必死剣 鳥刺し」と続きました。
今回の作品を含めて、全て映画館で観ています。
監督は、篠原哲雄さん。藤沢作品は「山桜」に続き今回の映像化です。
原作は、藤沢作品の中でも大変短いもので、その世界がじっくり描かれていました。
海坂藩の戌井朔之助は、脱藩した佐久間森衛を討てとの命を受けます。森衛が暮らす江戸の先の行徳に戌井家に仕える新蔵とともに向います。
当時ですから、現地に到着するまで10日以上かかります。
その道中の映像が、この映画の見どころです。
山形県の山と川が私の目を圧倒します。
朔之助を演じる東山紀之さんは、いわゆるしょうゆ顔で、このような侍が本当にいただろうと思わせます。
ですから、朔之助の観る自然がストレートに私の心に届きます。
当時の人々は、圧倒的な自然の中で暮らしていたのだと思い知らされました。
福島原発事故は、これから10万年の将来に渡って影響を与える巨大な死の灰が、日本中の原発に多数存在することを私たちに教えてくれました。
何万年も大切に受け継いだ日本の美しい自然を可能な限り美しいまま、将来に残すことの大切さをこの映画で知りました。
人類は、英知を発展させてきました。その英知で、当面は、福島原発で放出した放射能のどうするのか、巨大な死の灰をどうするのか、英知を集める時です。
私の家の前には小川が流れています。子どもの頃、その小川を探検するのがいい遊びでした。
皆さんの多くも、小川の辺で生まれ育ったのではないでしょうか。
「温故知新」。そんな想いにさせた映画でした。
やっぱり映画はいいですね。議会は、いよいよ明日が、閉会。明日は討論に立つ予定です。
議会が閉会してまた映画館に行こうと思います。
「阪急電車」を観るか「さや侍」を観るかなあと想いを巡らせています。
そんな一時も映画の魅力の一つかも知れません。
皆さんの最近観た映画の感想をお聞かせ下さい。
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