議員日誌

小野湖の水を守る会結成記念講演会

 本日、宇部市文化会館で「小野湖の水を守る会」結成記念講演会が行われました。

 第一部は、水と命を守る地域の取り組みとして3地域からの報告がありました。

 最初に、日野川流域水質保全協議会から報告がありました。日野川は、美祢市と下関市豊田町の境界を流れる川です。上流の美祢市も下流の豊田町も反対でしたが、産業廃棄物最終処分場の建設が許可され、操業が開始されました。しかし、住民の怒りは収まらず、現在、係争中で、二審では、操業停止の判決が出されました。やはり、処分場を作らせてはならないということを痛感しました。

 次に、萩・福江・水と命を守る会から報告がありました。羽賀台というゴルフ場建設予定地に産業廃棄物処理施設計画が浮上していますが、全市を挙げた取り組みで計画を進めさせていません。萩市には、産廃処分場建設問題対策室があるというのには驚きました。市議会にも特別委員会が設置され、毎年、反対の総決起集会が開かれているということにも驚きました。県内には、萩市といういいモデルがあることを学びました。

 最後に、小野湖の水を守る会の結成までの経過が報告されました。報告の中で、安定型処分場の新設に日弁連が反対しているとありました。今後は、県に正式に反対の申し入れを行う予定だということです。私も会員の一人として役割を発揮したいと思っています。

 2部では、「水と緑の国 日本 ~原点から考える水環境問題~」と題して日本福祉大客員教授で評論家の富山和子さんの講演が行われました。

 富山さんの活躍は、しんぶん「赤旗」などの報道で知ってはいましたが、ご本人のお話をお聞きするのは初めてです。

 富山さんは、土の大切さを強調されました。土が水と緑を循環させていることを話されました。

 土づくりに協力する種だけが生き残り、非協力だった種は滅びるという話は、人類にとって極めて教訓的でした。

 土を守ってきたのが、農林水産業であり、それを守り育てる重要性も強調されました。

 富山さんは、日本が世界に誇れる宝が二つあると話をされました。一つは平和憲法。もう一つは、土を守ってきた日本の文化だと話されました。

 富山さんの話は、私の生き方を問い直す内容でした。これからは、さらに、平和憲法と土を守る活動を続けていきたいと心の中で誓いました。

 父母が守ってきた土を私も守っていこうと誓いました。私の生きる腹が座る講演でした。

 富山さんの最新刊「海は生きている」にサインをしていただきました。富山さに名刺を渡すと「私も赤旗読んでいますよ」と言われました。

 私は、「先生これからもがんばってください」と声をかけると、富山さんは、「あなたもしっかりがんばってね」と大いに励まされました。

 ライフワークとして、富山さんの著作は読みづつけていこうと誓いました。いい講演でした。富山さん本当にありがとうございました。

 カンパを兼ねて日本の米カレンダーも買いました。新年はこのカレンダーとともに過ごします。農家に生まれたことをはじめて嬉しく思う一日でした。

 

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